「戦争犯罪」、直前で回避=目標達成と強弁―トランプ氏

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 【ワシントン時事】トランプ米大統領は、停戦合意発表の直前まで強い調子でイランを威嚇し続けた。圧力はイランの発電所を狙った大規模攻撃を警告するまでエスカレート。民生施設を標的にすることを禁じた国際法に違反し、戦争犯罪に当たりかねないと批判を浴びる中、最後は十分な成果を確保しないまま「すべての軍事目標を達成した」と強弁して緊張緩和にかじを切った。
 米イスラエル両軍は2月28日の開戦初日に、イランの最高指導者アリ・ハメネイ師を空爆で殺害。それでもイラン側の戦意は衰えず、湾岸各国へのミサイル攻撃やホルムズ海峡の事実上の封鎖といった報復を続け、米軍機の撃墜にも成功した。
 いら立ったトランプ氏は今月に入り、SNSで「くそったれの海峡を開けろ、狂ったろくでなしども」と罵倒するなど、発言を一段と過激化させた。発電所攻撃の開始期限を約12時間後に控えた7日朝には、「今夜一つの文明が滅ぶだろう」と投稿し、核攻撃を連想させると懸念する声すら上がった。
 3月上旬時点で軍事作戦を「短期間の遠征」と呼んでいたトランプ氏の真の狙いは、早期の戦闘終結にあった可能性が高い。停戦発表の投稿は「長年の問題が解決に近づいていることを光栄に思う」と前向きなトーンに一変。ニューヨーク・タイムズ紙は、「トランプ氏は自ら口にした脅しから逃れようと必死だったようだ」と評した上で、同氏の掲げていた多くの目標を達成しないまま、戦争は終わる可能性があると指摘した。 
〔写真説明〕トランプ米大統領=6日、ワシントン(AFP時事)