第三管区海上保安本部の公式Xは2026年3月17日、海上保安資料館横浜館の来館者が延べ450万人を達成したと発表しました。
戦後類を見ない銃撃戦に発展した事件の船
第三管区海上保安本部の公式Xは2026年3月17日、海上保安資料館横浜館の来館者が延べ450万人を達成したと発表しました。
同館は、2001年12月22日に発生した九州南西海域工作船事件に関わった工作船および回収物などの実物を展示しています。
2004年12月10日、わが国周辺海域の現状や海上警備の重要性について理解を深めてもらうために開設され、約21年での450万人達成となりました。
この事件では、中国の漁船に偽装した北朝鮮の工作船とみられる船舶を、海上保安庁が9時間にわたり追跡しました。臨検のため巡視船が接舷を試みたところ銃撃を受けたため、正当防衛射撃を実施し、海上保安庁の隊員との間で銃撃戦に発展しました。その後、巡視船「いなさ」が20mm機関砲による射撃を行いましたが、相手は停船せず、今度はRPGで反撃しました。
最終的には激しい銃撃戦の末、乗組員もろとも自爆して沈没し、その約9か月後に海底から引き揚げられました。調査後は処分される予定でしたが、北朝鮮の船が近海で活動している実態を広く示し、日本を震撼させた事件を風化させないため、長期保存の必要性が問われることになりました。最初は東京の「船の科学館」で2004年2月に展示され、その後、横浜へ移設されました。
なお、来館者が450万人を達成したことを伝える公式Xの投稿には、「こうした“いまそこにある脅威”はもっと知られるべきでしょう。皆様も横浜観光の際は、赤レンガ倉庫のついででもよいので、ぜひお越しください」「彼女との初デートでは泣かれるが、マンネリ化した頃に行くとよいらしい工作船資料館」といった反応がありました。
【画像】工作船の前で記念撮影! 450万人達成の様子