無痛分娩の麻酔、影響せず=赤ちゃんの安全性確認―成育医療研

不動産売却ニーズ高まる 背景は

 国立成育医療研究センターは25日までに、無痛分娩(ぶんべん)で使われる麻酔薬や医療用麻薬が赤ちゃんに与える影響を調べた結果を公表した。へその緒内の血液「臍帯(さいたい)血」の薬剤濃度や赤ちゃんの健康状態に問題はなく、安全性が改めて確認されたとしている。
 無痛分娩は、麻酔薬などで陣痛の痛みを和らげる方法。成育医療研によると、以前は薬剤を持続的に投与する方法が一般的だったが、近年は一定時間ごとに自動で入れる方法や、痛みを感じた際に妊婦自身が追加できる手法が広がっている。
 伊集院亜梨紗医師らの研究チームは2022年7~9月、妊娠37週以降の妊婦50人を対象に調査を実施。麻酔薬と医療用麻薬を約45分ごとに7ミリリットルを投与する方法に加え、妊婦自身が追加投与できる仕組みも取り入れて無痛分娩を行った。赤ちゃんの出生直後、臍帯血の薬剤濃度と健康状態への影響を調べた。
 その結果、いずれの投与法も薬剤が呼吸を抑える濃度には達しておらず、出生5分後の健康状態を示す指標も全員良好だった。
 研究チームは、一定時間に決まった量を投与する場合、赤ちゃんの体に入る薬の量が抑えられる可能性があると指摘。伊集院医師は「赤ちゃんに影響するような濃度にはならないことを確認できた。安心して無痛分娩を選択できる材料になる」と話した。論文はカナダの麻酔科学会誌に掲載された。
 日本産婦人科医会によると、国内の無痛分娩の実施件数は増加傾向にある。同会の会員施設のデータでは、分娩全体に占める割合は2018年の5.0%から、23年には13.8%に上昇した。