フランス海軍は2026年3月19日、哨戒機「ファルコン200」が退役したと発表しました。日本にも飛来したことのある同機は、40年ものあいだ、どのような任務にあたってきたのでしょうか。
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フランス海軍は2026年3月19日、南太平洋のフランス領ポリネシアに属するタヒチ島で、運用期間40年、飛行時間4万5000時間を誇るファルコン200哨戒機が退役したと発表しました。
ファルコン200は、フランスのダッソー・アヴィエーションが開発したビジネスジェット機ファルコン20の燃料搭載量とエンジンを改良し、航続距離を大幅に延伸した軍用モデルで、1984(昭和59)年に運用が開始されました。
ファルコン200は、フランスの海外領土における捜索救難や警戒監視、さらに要人輸送や水上艦艇の模擬空中標的約など、多様な任務を実施してきた機体で、2000(平成12)年よりタヒチ島を拠点に活動する第25F海軍航空隊で運用されてきました。
また、2019(令和元年)年からは沖縄県にあるアメリカ空軍嘉手納基地を拠点に、北朝鮮船舶による洋上での違法な物資の積み替えである瀬取りの監視活動にも従事するなど、その活動エリアを拡大してきました。
フランス海軍では、ファルコン200の後継として、航続性能の向上や新型光学監視システムの装備、さらに戦術データリンクを導入した新型機のファルコン50M「トリトン」を順次配備してきており、現在までにタヒチ島には2機が配備されています。今後は、2027年までに3機目が配備される予定です。