海上自衛隊横須賀基地で2026年3月19日、昭和から日本の海中作戦を支え続けた海洋観測艦「わかさ」の自衛艦旗返納式が行われました。約40年の長きにわたり一貫して横須賀を母港とした大ベテランの引退を伝えます。
40年前に日立造船舞鶴工場で竣工
海上自衛隊横須賀基地において2026年3月19日(木)、老朽化した海洋観測艦「わかさ」の自衛艦旗返納式が実施されました。
「わかさ」は、ふたみ型海洋観測艦の2番艦として、京都府舞鶴市にあった日立造船舞鶴工場(当時)で建造されました。1985(昭和60)年5月に進水、翌1986(昭和61)年2月25日に就役すると、海洋業務群(当時)に編入され、神奈川県の横須賀基地へ配備されています。
2015(平成27)年12月、海洋業務群が海洋業務・対潜支援群に改編されると、同群隷下に新編された第1海洋観測隊の所属となりました。その後も他基地へ移動することはなく、このたびの退役まで約40年にわたり、一貫して横須賀基地を母港にし続けました。
また「わかさ」は現役最古参の自衛艦でもありました。補給艦「とわだ」が1987年3月就役、護衛艦「あさぎり」と練習艦「しまかぜ」がともに1988年3月就役であり、これらの艦よりも長く運用されてきました。
式では、最後の乗員の手で自衛艦旗が降ろされると、丁寧に折りたたまれたのち木箱に収められて退艦。艦長から横須賀地方総監へと返納されました。
なお、「わかさ」の後継として建造された最新の海洋観測艦「あかし」は、10日前の3月9日に三菱重工業 下関造船所 江浦工場で竣工しており、3月12日には横須賀基地に到着、編入されています。
今後、第1海洋観測隊は「にちなん」「しょうなん」「あかし」の3隻体制となります。