600ミリ多連装砲12発発射=正恩氏「戦術核」で米韓威嚇―北朝鮮

海と陸 日本にある2つの鉱山とは

 【ソウル時事】北朝鮮の朝鮮中央通信は15日、朝鮮人民軍西部地区の砲兵部隊が14日、口径600ミリの大型多連装ロケット砲12発を日本海に発射する訓練を行ったと伝えた。兵器は戦術核弾頭の搭載を想定。視察した金正恩朝鮮労働党総書記は「訓練が420キロ射程圏内の敵に戦術核兵器の破壊的威力を深く理解させるだろう」と主張し、韓国や在韓米軍を念頭に威嚇した。
 同通信は、12発が一列に並んだ移動式発射台から発射され、いずれも364キロ先の日本海の島に「命中した」と強調した。正恩氏の娘も視察に同行した。この兵器は日韓両国などでは事実上の短距離弾道ミサイルと見なされている。
 今回の「訓練」は、米韓両軍が9日に始めた合同軍事演習に対抗する意図があるとみられる。正恩氏は、発射した兵器は「防衛目的だ」と主張。一方、武力挑発や侵攻を受けた場合は「即座に巨大な破壊的攻撃手段として使用される」と述べ、核攻撃能力を誇示した。軍に対して「敵の挑発」に圧倒的な力で対応するよう指示した。
 韓国政府系シンクタンク統一研究院の洪※(※王ヘンに民)先任研究委員は、北朝鮮が2024年5月にも18発のミサイルを一斉発射しており、今回の訓練も敵のミサイル防衛システムを突破する「集中砲火」を想定した可能性があると分析。正恩氏が言及した420キロの射程について、在韓米軍や韓国軍の飛行場などを攻撃し、空軍戦力をまひさせる狙いがあると解説した。 
〔写真説明〕14日、北朝鮮の朝鮮人民軍が発射した大型多連装ロケット砲(朝鮮中央通信が配信、撮影場所不明)(ロイター時事)