兵庫県神戸市にある三菱重工業神戸造船所において2026年3月10日(火)、たいげい型潜水艦の5番艦「ちょうげい」が海上自衛隊に引き渡されました。
たいげい型潜水艦の5番艦が海自に引き渡し
兵庫県神戸市にある三菱重工業神戸造船所において2026年3月10日(火)、3000トン型潜水艦「ちょうげい」が海上自衛隊に引き渡されました。
式典には、宮崎政久防衛副大臣を筆頭に、國見泰寛海上幕僚副長、伊藤秀人長官官房装備官など防衛省関係者が列席。三菱重工からは、常務執行役員の江口雅之防衛・宇宙セグメント長らが出席しました。
「ちょうげい」は、たいげい型潜水艦の5番艦で、2024年10月4日に進水しています。船体サイズは全長84.0m、幅9.1m、深さ10.4m、基準排水量約3000t。乗員は約70名で、主機関はディーゼル電気推進、プロペラひとつの1軸推進式です。
たいげい型潜水艦は、フランス海軍が運用するリュビ級原子力潜水艦を凌ぐ大きさで、ディーゼル推進の通常動力型潜水艦としては世界最大級です。
外観形状は、従来のそうりゅう型潜水艦とほぼ変わらないものの、探知能力や静粛性が一層向上しています。また、建造時から女性自衛官の勤務を想定して居住区内へ仕切りを設置し、シャワー室通路にはカーテンを設けるなど、相応の設備を有しているのも特徴です。
主機関はディーゼルエンジンとリチウムイオン電池を組み合わせたディーゼル電気推進を採用。主要装備として、艦首に魚雷発射管を備えるほか、潜水艦戦闘管理システムや、ソーナー装置(艦首アレイ、側面アレイ、えい航アレイなど)、TCM(Torpedo Counter Measure:潜水艦魚雷防御システム)を搭載しています。
配備先は、神奈川県横須賀市の横須賀基地に所在する潜水艦隊第2潜水隊群第2潜水隊です。
なお、「ちょうげい」は漢字では「長鯨」と書きます。巨大なクジラを意味するこの名称を海上自衛隊が用いるのは初めてですが、旧日本海軍などでは2度の採用例があります。初代は幕末から明治時代にかけて運用された外輪汽船「長鯨丸」で、2代目は1924(大正13)年8月に就役した潜水母艦「長鯨」であり、今回で3代目の命名となります。