トランプ氏、新指導者との対決強調も=対イラン攻撃、長期化恐れ

人類が月面に再び立つ日も近い?

 【ワシントン時事】トランプ米大統領は、イランの最高指導者に反米強硬派のモジタバ師が選出されたことを受け、対決姿勢を強める見通しだ。対米穏健派との連携を模索する構えだったが、モジタバ師との協調は困難とみられ、イラン攻撃が長期化する恐れもある。
 トランプ氏は8日、イスラエルメディアとのインタビューで「何が起こるか見てみよう」と述べ、モジタバ師選出後の動向を注視する意向を表明した。開戦後には、米イスラエルの攻撃で殺害されたハメネイ師の反米姿勢を引き継げば、停戦が実現しても再び攻撃の必要に迫られる可能性があると警告。「イランに調和と平和をもたらす人物を望んでいる」と語っていた。
 ハメネイ師殺害後、トランプ氏は「体制内の人物が適任だろう」「より穏健な人々もいる」などと述べ、後継者には現在の指導部とつながりを持つ人物が好ましいとの考えを示していた。後継者選出に自身が関与することも主張していた。
 トランプ氏の脳裏には、1月に南米ベネズエラでマドゥロ大統領を拘束後、「親米」的な体制を誕生させた成功体験がある。反米左派政権の主要幹部だったにもかかわらず、暫定大統領に就任したロドリゲス氏は対米協調路線を取り、統治の安定や米国の石油利権確保に協力した。
 トランプ氏はイランでも米国に都合の良い指導者交代をもくろんでいたとみられる。だが、対米強硬派の精鋭軍事組織「革命防衛隊」に近いモジタバ師が指導者に選ばれたことで思惑が外れた格好だ。
 トランプ氏は8日、モジタバ師選出前に応じたABCニュースとのインタビューで、新指導者は「米国の承認がなければ、長くは続かないだろう」とけん制した。「(米国が)5年後に再び攻撃を繰り返したり、(イランに)核兵器保有を許したりすることは望まない」と述べ、新指導者にも核開発断念を要求する考えを示している。 
〔写真説明〕トランプ米大統領=3日、ワシントン(AFP時事)