こ、これが「幅42mのバイパス」か… 外環道-川越直結ルート“全線開通”へ工事が加速 将来は“東京”へ

宇宙スタートアップ 上場企業も

国道254号「和光富士見バイパス」の延伸に向けた工事が本格化。全線開通へ向けた動きが加速しています。“その先”の区間も含め、できたらどうなるのでしょうか。

幅42mってこんなに広いのか…! 「和光富士見バイパス」延伸部

 埼玉県志木市で国道254号「和光富士見バイパス」の延伸に向けた工事が本格化しています。2026年2月現在、長年にわたって柵などで覆われていた住宅街の道路用地で地盤改良が始まり、「最大幅員42m」という広さを実感できるような“だだっ広い”光景が広がっています。

「和光富士見バイパス」は、川越方面から南へ延びる国道254号「富士見川越バイパス」(旧富士見川越有料道路)の延伸部にあたります。2023年7月、それまでの終点だった国道463号「浦和所沢バイパス」をオーバーパスして1.4km延伸し、志木市内の県道さいたま東村山線までがつながりました。

 その南側の延伸区間、具体的には志木市下宗岡の市道2373号線までの約1km強で工事が本格化しています。この終端部付近には、住民にバイパスのイメージを掴んでもらうため、歩道も含めた“ほぼ完成形”の道路として2012年から13年にかけて設けた「モデル工区」(約120m)がありますが、ここまで本線がようやくつながる見込みです。

 今回の工事範囲については、2027年度にかけて地盤改良、盛土などの工事を行い、27年度以降は道路本体工事へと移っていく見込みです。

 そのさらに南側の朝霞市内、新河岸川に沿ってJR武蔵野線と交差し、すでに開通している和光市側の1期整備区間につなげる未開通部の工事も、まだ本格化していないものの、工事用道路の整備は始まっています。2028年度にかけて水路の付け替えや軟弱地盤対策工事が行われ、28年度以降、道路本体工事に着手するスケジュールが示されています。

 北側(志木市側)と南側(朝霞市側)で1年程度のタイムラグはあるものの、約2.6kmの未開通部すべてで、開通に向けた工事に着手している段階となりました。

できるとどうなる? 首都圏でも大型の未開通バイパス

 未開通部が全て開通すると、外環道の和光北ICが接続している国道298号(松ノ木島交差点)から、富士見川越バイパスを経て川越につながる一大幹線が完成します。東京から東武東上線や関越道に沿って延びる「川越街道」(国道254号現道)のバイパスです。

 川越街道の外環道より埼玉側は、極めて交通量が多いうえに、新座市の国道463号以北は2車線になるため、慢性的な渋滞が発生しています。一部では江戸時代の杉並木が残る歴史的な街道ということもあり、沿道はびっしり市街地化され、拡幅のしようがほぼない状態です。

 和光富士見バイパスー富士見川越バイパスのルートは現道から大きく離れるものの、広域的なバイパスとして交通の分散が期待されています。

外環道から「東京へ」つなぐ区間は?

 さらに、国道298号以南の区間は「和光バイパス」として、すでに埼玉県和光市側は都市計画が決まっています。

 松ノ木島交差点からの県道を一部拡幅、県立和光高校付近からは道路を新設して、練馬・和光・板橋を弓なりに結ぶ「笹目通り」に取りつきます。そのまま笹目通りを拡幅するとみられ、東京都板橋区の国道17号「新大宮バイパス」と首都高5号線までをつなぐ計画です。

 起点となる松ノ木島交差点は外環道の高架の下に、国道254号バイパスの高架を通して立体化する予定となっています。この道路によって分断される県立和光高校は、2025年度をもって統廃合により閉校となるなど、用地確保を進めるうえで一つの画期を迎えます。

 ただ、笹目通りを拡幅するとみられる東京都側は都市計画が決まっていません。都は2026年度からの10か年計画となる「東京における都市計画道路の整備方針(第五次)」でも改めて検討を進めるとしています。

 ここまでつながれば、東京側では板橋の物流倉庫エリアや都営三田線に沿う高島通りと直結し、国道17号を介して都心に通じます。東京都内においても「川越街道」のバイパス的なネットワークが完成します。