【ワシントン、カイロ時事】トランプ米大統領は6日、イランに対して無条件降伏を要求した。イランのペゼシュキアン大統領は同日「幾つかの国が(停戦に向けた)仲介努力を始めた」と明らかにしていたが、トランプ氏が停戦交渉の動きを一蹴した格好だ。
米イスラエル両軍が対イラン軍事作戦を開始して7日で1週間。両軍はイランの首都テヘランなどに対する爆撃を続けており、戦争の早期終結期待の後退で原油相場は急騰している。
トランプ氏はSNSで「イランとの取引は、無条件降伏以外にはあり得ない」と主張。「その後に、偉大で受け入れ可能な指導者を選出し、われわれは多くの勇敢な同盟国・友好国と共に、イランを破滅の淵から救い出し、経済的により良くする」と述べた。
レビット米大統領報道官は記者団に「作戦は約4~6週間で完了する見込みだ」と説明し、「順調に進んでいる」と語った。
一方、イスラエル軍は6日、約50機の戦闘機を出動させ、テヘランにあるイラン最高指導者ハメネイ師(2月28日に死亡)の関連施設の地下壕を破壊したと発表した。地下壕をイラン政権高官が使用していたとされる。イラン西部の弾道ミサイル発射装置や無人機倉庫なども標的にした。
イランもイスラエルや湾岸諸国への報復攻撃を続行。アラブ首長国連邦(UAE)では、東部フジャイラの石油貯蔵施設がある産業地区で、迎撃した無人機の破片の影響で火災が発生した。イランメディアによると、同国軍報道官は「今後数日で攻撃は一層厳しく広範囲に及ぶ」と徹底抗戦の構えを示した。
〔写真説明〕トランプ米大統領=6日、ワシントン(ロイター時事)