乗りものニュースでは読者アンケートを実施。首都圏を走る「便利だと思う地下鉄の快速運転」について意見を募集したところ、利用者が利便性を感じる地下鉄ならではのポイントが明らかとなりました。
速達性と停車駅のバランスがカギ
「乗りものニュース」では、2026年2月13日(金)から2月27日(金)にかけて、「便利だと思う地下鉄の快速運転」についてアンケートを実施しました。なお記事では「急行」「快特」などを含む、途中通過駅のある無料の定期列車をまとめて「快速」と呼称する場合があります。
首都圏を走る地下鉄のなかで、「便利だと思う快速運転」として最も票を集めたのは東京メトロ副都心線(41.3%)でした。続いて東京メトロ東西線(31.0%)が多くの支持を集めました。
また、横浜市営地下鉄ブルーライン(8.4%)、都営浅草線(7.1%)、都営新宿線(5.8%)は票数こそ少ないものの、僅差で続く結果となりました。
「乗り入れ先も含めて急行運転するので、速達性と利便性が良い」(東京メトロ副都心線・50代・男性・首都圏在住)
「適度な停車駅、本数の多さ、長年の実績による定着度」(東京メトロ東西線・50代・男性・首都圏在住)
「大規模駅のみの停車で、乗車時間短縮に非常に効果がある」(横浜市営地下鉄ブルーライン・50代・男性・首都圏在住)
「都心から羽田空港への速達化に大きく貢献しているため(特に快特)」(都営浅草線・40代・男性・首都圏在住)
「快速運転により(4区間18分を)JR総武線とほぼ変わらない所要時間で移動できる」(都営新宿線・50代・男性・首都圏在住)
快速運転の利便性として、十分な速達性と停車駅のバランスを評価する声が目立ちました。なかでも都心の要所を経由する副都心線と東西線については、その恩恵を大きく感じている利用者が多いようです。
「快速運転がなくなると利便性が下がる」(10代・男性・首都圏在住)
「皆それぞれ便利だと思う」(50代・男性・首都圏在住)
地下鉄の快速は「不便です」意見も一定数!?
一方で、「利便性が今ひとつだと思う快速運転」については、都営新宿線(43.2%)が最も多くの票を集めました。続いて都営浅草線(24.5%)、東京メトロ東西線(10.3%)、横浜市営地下鉄ブルーライン(5.2%)、東京メトロ副都心線(3.2%)という結果となりました。
「本数が少ない」(都営新宿線・30代・男性・首都圏在住)
「追い越し設備がない」(都営浅草線・60代・男性・首都圏在住)
「都心部で快速運転をしていない」(東京メトロ東西線・40代・男性・首都圏在住)
「追い抜きをしないうえ、始発直後と終点手前では各駅停車になる」(横浜市営地下鉄ブルーライン・60代・男性・首都圏在住)
「時短効果があまりない」(東京メトロ副都心線・40代・女性・首都圏在住)
地下鉄は追い越しのための設備を十分に設けられず、本数の少なさなどが、快速運転の利便性に影響しているとの指摘が目立ちました。
「便利と感じるには本数が少ない」(40代・男性・首都圏在住)
「都心部の地下鉄には速達性より定時性を重視してほしい」(30代・男性・首都圏在住)
「等間隔の定時運行が一番いい」(50代・男性・男性・首都圏在住)
「都心部は通過駅があるととても不便」(50代・男性・首都圏在住)
「地下鉄の営業距離で快速運転は不要です」(男性・中部在住)
そもそも、こうした地下鉄の快速運転が行われているのは首都圏だけです。それぞれの快速運転について、特定の路線に関わらず「概ね便利」と回答した人は5.2%だった一方で、回答者の6.5%は、便利な快速運転は「なし」と答えています。
地下鉄には「定時性」「等間隔での運行」を求める声が多く見られ、特に都心部では通過駅の設定がかえって利便性を下げるとする意見も寄せられました。
なお、東京メトロ千代田線(小田急線直通)や南北線(東急目黒線直通)のように、種別としては快速や急行が表示されるものの「地下鉄線内では快速運転をしていない」(40代・男性・首都圏在住)ために利便性を感じにくい、という指摘もありました。