【ワシントン時事】11月の米中間選挙の候補者を選ぶ予備選が3日、南部テキサス州などで始まった。トランプ大統領は共和党候補への支持を表明し、自身の影響力を誇示。民主党は穏健派とリベラル派が対立している。中間選挙では国民の間に不満が募る物価高が争点となり、対イラン軍事攻撃も選挙戦に影響を及ぼしそうだ。
テキサス州では3日、共和党の連邦上下両院議員候補を選ぶ予備選が実施された。下院ではトランプ氏の支持を得た候補が相次ぎ勝利。上院は5選を目指す現職と新人2人が争う混戦で、いずれも過半数に届かず、上位2人による5月の決選投票に持ち込まれた。
トランプ氏は同州の上院予備選で、特定候補への支持表明を見送った。同氏の支持率が低迷するなど逆風が吹く中、支持候補が敗れた場合の打撃を回避する思惑があるとみられる。先月末にテキサス入りして演説を行った際も、各候補の名を挙げ「素晴らしい人物だ」と述べるにとどめた。
民主党もこの日、テキサス州で予備選を行った。米メディアによると、同州の上院候補争いで、敬虔(けいけん)なキリスト教徒で保守派と親和性のあるタラリコ州下院議員が、リベラル派で知名度の高い連邦下院議員を破った。
テキサスは共和党の牙城。しかし1月の州議会上院補欠選挙では、同党が長年維持してきた議席を失う番狂わせが起きた。政治専門紙ヒルによると、共和党候補が民主のタラリコ氏に劣勢に立たされるとの調査結果も出ており、11月の本選は注目選挙区になりそうだ。
南部のアーカンソー、ノースカロライナ両州も3日に予備選を実施。今後、9月半ばまでに全米各州の候補者が決まる。中間選挙は上下両院で多数を占める共和党の勢力維持が焦点。イラン攻撃を巡っては、ロイター通信の世論調査で支持が27%にとどまるなど国民の評価は厳しい。民主党は政権批判を強める構えで、与野党の攻防は激しさを増しそうだ。
〔写真説明〕3日、米南部テキサス州ヒューストンで、中間選挙の候補者を選ぶ予備選の票を投じる党員ら(AFP時事)