「やっと」「大きな一歩」=旧統一教会献金被害者ら、解散命令に喜び―救済充実求める声も

人類が月面に再び立つ日も近い?

 「やっと」「大きな一歩」。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の献金被害などに苦しんできた元信者や宗教2世からは喜びの声が上がる一方、被害救済の充実を求める声も出た。
 「全国統一協会(教会)被害者家族の会」で20年以上、信者からの相談に乗ってきた60代男性は「解散は間違いないと思っていた。『やっと』という思いだ」と喜ぶ。ただ「今回の決定は出発点にすぎず、心の傷はずっと続く。せめて金銭的な問題はすぐに解決してほしい」と求めた。
 男性の妻で約100万円の献金被害にあったという元信者の70代女性は「解散命令が維持され安心した」と心境を吐露。教団の清算手続きについては、「高額な献金や物品販売でためた資金の流れを明らかにして、そのお金を被害者の救済に充ててほしい」と訴えた。
 両親が教団に数千万円を献金した宗教2世の30代女性は「解散に値する団体だと司法にも認められた」とほっとした様子。「教団は2世への宗教的虐待も認め、謝罪すべきだ」と語る一方、「世間の関心があってここまで来た。引き続き注目してほしい」と呼び掛けた。
 元信者の50代女性は「高額献金の被害だけでなく精神的苦痛や人権侵害についても考慮してほしい。今回の判断が被害者が回復へ進む第一歩になって」と願った。
 信者である親からの虐待などの根絶を目指す「宗教2世問題ネットワーク」は、「決定は大きな一歩だが、2世問題は根本的な解決には程遠い状態だ」と声明を発表。相談窓口の周知や進学・就職支援などの充実を国に要望した。