「無事祈る」「連絡取れない」=在日イラン人ら、不安や憤り―米軍攻撃

老朽化進む日本のインフラ設備

 「家族の無事を祈るしかない」「連絡が取れない」。米、イスラエル両軍によるイランへの大規模攻撃が28日、始まった。両軍による攻撃は昨年6月以来で、今回はより広範なものになる恐れもある。日本に住むイラン出身者らからは、不安や憤りの声が相次いだ。
 東京都内でキッチンカーを営むイラン人の50代男性は、スマートフォンのニュースで攻撃開始を知った。現地にいる両親や親戚とは連絡が取れておらず、「戦争が長期化しないか心配だ。今は家族が無事だと祈るしかない」と語った。
 都内でペルシャじゅうたん店を営む男性は、母や兄らがイランの首都テヘランに住んでいる。攻撃開始後に連絡が取れた兄は、米軍の攻撃によるとみられる大きな音を聞き、「煙を見た」と話したという。男性は「次はいつ連絡が取れるか分からない。米国などは戦争する理由を都合よく作っている。大変なのは国民だ」と憤った。
 世田谷区でペルシャじゅうたん店を営むホスロー・タギーさん(66)もテヘランに妹2人が暮らす。タギーさんは「妹たちとは連絡が取れず、情報も何も入ってこない。攻撃は長引くのだろうか」と不安そうな様子で話す。「インターネットも電話の回線も切られているようだ。一般の人には都合の良い情報しか入ってこないのでは」と心配そうな様子で語った。
 今回の大規模攻撃を巡っては、トランプ米大統領がイラン国民に政府の体制転換を呼び掛けた。中央区で輸入食品販売店を営むテヘラン出身のムハンマド・ハサン・アガシさん(73)は「米軍などによる攻撃には反対だが、デモを行った民間人を殺害する今のイラン政府もおかしい」と批判。「イラン国民に被害が出る前に攻撃が終わってほしい」と願った。