厚生労働省は26日、2025年の人口動態統計の速報値を公表した。年間出生数は70万5809人で、速報値としては10年連続で過去最少を更新した。婚姻数は50万5656組で2年連続増加したものの、戦後3番目の少なさだった。
出生数は前年速報値から1万5179人減。減少幅で見ると、22~24年は5%台で高止まりしていたが、今回は2.1%だった。都道府県別では、東京と石川のみ前年から出生数が増加した。
政府は年3兆6000億円規模の少子化対策に取り組むが、国立社会保障・人口問題研究所の将来推計より15年以上早く少子化が進んでいる。厚労省の担当者は「依然として少子化に歯止めがかかっておらず、重く受け止める」としている。
速報値は、国内在住の外国人や海外にいる日本人も含む。今後公表される確定値は国内の日本人だけが対象で、出生数はさらに少なくなる。
日本人の出生数は1949年の約269万人をピークに75年ごろから減少傾向で、2016年に100万人を割った。24年は統計がある1899年以降最少の68万6173人となった。
一方、婚姻数は前年速報値から5657組(1.1%)増加したが、最多だった1972年の約109万組からは半減。離婚は減少し、18万2969組となった。
死亡数は160万5654人で5年ぶりに減少。出生数が死亡数を下回る自然減は、速報値で過去最大の減少となる89万9845人で、人口減少の進行が改めて浮かんだ。