レアル・マドリードに所属するベルギー代表GKティボー・クルトワが、ブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールを擁護した。24日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。
ヴィニシウスは17日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)・ノックアウトフェーズ・プレーオフ・ファーストレグのベンフィカ戦で、アルゼンチン代表FWジャンルカ・プレスティアーニから人種差別的な暴言を受けたと主張したことが大きな問題となっている。
これを受け、UEFA(欧州サッカー連盟)は調査を行っており、23日にはプレスティアーニに1試合の暫定的な出場停止処分を下したことが発表されている。これに伴い、同選手は25日にレアル・マドリードの本拠地『サンティアゴ・ベルナベウ』で開催されるセカンドレグに出場することができない状況となっている。
それでも、ベンフィカ側は人種差別的な発言をしていないと主張しているプレスティアーニを支援する姿勢を見せており、暫定的な出場停止処分にも異議申し立てを行なっていることが明らかになっている。
このような状況のなか、クルトワは「ヴィニシウスはそのような発言をしたことがないので、100パーセント聞いたと確信している。僕は彼を完全に信じている。あれ以来、沈黙を守っているので、確かなことは分からないけど、僕たちにできることはもうほとんどない」とヴィニシウスの主張を信じていることを強調した。
また、試合後にベンフィカのジョゼ・モウリーニョ監督が、ゴールセレブレーションで失礼な行動を取り、観客を煽動したことでヴィニシウスはこのような事態を受けることになったなどと発言したことも大きな問題となっているが、クルトワは同監督を次のように非難した。
「モウリーニョは常にモウリーニョであり、監督としては常にクラブを守るべきだと思う。でも、ヴィニシウスのゴールセレブレーションが彼に不利に利用されていることは気がかりだ。ヴィニシウスは何も悪いことをしていない。多くのライバルチームが僕たちに対して見せてきたのと同じ方法でゴールセレブレーションを行ったんだ。これは実際に起こったことであり、ゴールセレブレーションを理由に人種差別と疑われる行為を正当化することはできない」
なお、同試合ではベンフィカの本拠地『エスタディオ・ダ・ルス』にいた観客から人種差別的なジェスチャーがあったという報告もされているが、クルトワは「スタンドで起こった他の出来事は、僕の意見では試合を中断して、その人たちを退場させることに値する」ものであると語った。
「サッカー選手として、僕たちはすべてを見ているわけではないけど、試合に集中している時に起こることで、それを見抜く責任者が必要だ。ベンフィカの警備員が2メートルほど離れたところにいたけど、彼は行動を起こさなければならない。僕たちはこういった点を改善し続けなければならない。そして、愚かなことはもうやめなければならない」
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