未だ分断区間を抱える「京奈和道」に、交差道路とをつなぐ「大阪方面接続ランプ」が開通。これにより大阪ー和歌山間を奈良経由で結ぶ高速ルートが完成します。
京奈和道と連絡する「大和高田バイパス」って?
京都・奈良・和歌山を結ぶ「京奈和道」に2026年3月8日、交差道路とを連絡する「大阪方面接続接続ランプ」が開通します。これにより大阪ー和歌山間を“奈良”経由で結ぶルートが完成します。
京奈和道はいまだ分断区間を抱えていますが、奈良県橿原市の橿原高田ICから、和歌山市の和歌山JCTまでの61.7kmは全線が暫定2車線で開通しており、無料で通行ができます。新たにできる「大阪方面接続ランプ」は、国道165号「大和高田バイパス」と橿原高田ICとをつなぐランプです。
大和高田バイパスは信号のない高架道路で、阪和道の美原JCTから続く有料道路「南阪奈道路」と一体化しています。接続ランプの開通で南阪奈道路~大和高田バイパス~京奈和道がノンストップで連絡するのです。
橿原高田IC以北の京奈和道は開通していないため、和歌山方面からのクルマは全てこのICで地上になだれ込み、並行道路である国道24号と国道165号が交わる「新堂ランプ」交差点が激しく渋滞しています。これまでは大和高田バイパス~京奈和道を利用するクルマも地上連絡でしたが、この流れが高架に移行するため、交差点の渋滞緩和が見込まれています。
では、大阪-和歌山を行き来する場合、この京奈和道経由はどれほど時間がかかり、また「安く」なるのでしょうか。奈良から和歌山までの無料区間は、多少時間がかかったとしても、魅力的に映るかもしれません。
やっぱり早く開通してほしい「京奈和道」
NEXCOの経路検索で大阪側を近畿道の長原IC、和歌山側を阪和道の和歌山ICと設定すると、そのまま阪和道経由ならば61.7km、48分、ETC普通車(以下同)で1930円です。
これに対し、長原~美原JCT~(南阪奈道路~大和高田バイパス)~橿原高田IC~(京奈和道)~和歌山JCT~和歌山ICという経路の場合は、橿原高田ICが地上連絡の場合で94.1km、1時間24分、1190円と出ました。
大阪方面接続ランプが開通すれば、さらに少し時短となるかもしれませんが、30km強・30分以上の増加で740円の料金差をどう捉えるかは、意見が分かれるところかもしれません。もちろん、沿道の人にとっては、よりメリットは大きくなります。
ちなみに、このルートで南阪奈道路より一つ北側の奈良連絡ルートである「西名阪道」(有料)を通り、京奈和道の分断区間(橿原北ICー橿原高田IC、4.4km)を国道24号で連絡した場合、距離は107.1kmになりますが、料金は1190円で南阪奈道路経由と同じです。ただし、この分断区間の国道24号は時間帯によって激しく渋滞します。
そう考えると、西名阪道・南阪奈道路のどちらでも京奈和道が使いやすいよう、京奈和道の分断区間の開通にますます期待が高まります。奈良の道路は、大阪に向かっては複数の高規格道路が通じているものの、県民がふだん利用するであろう南北のルートは“ブツ切り”や未整備のところが点在し、そこで渋滞が発生しています。