本拠地のNACK5スタジアム大宮で開幕2連勝と勢いに乗るRB大宮アルディージャ。前節は北海道コンサドーレ札幌との死闘を、後半アディショナルタイムのゴールで劇的な逆転勝利を収めていた。その大宮は、3連勝を懸けて福島ユナイテッドFCを迎えた。
ホーム3連戦を締めくくる一戦で、宮沢悠生監督は先発メンバーを変更。大卒ルーキーのFW松井匠を先発で起用したほか、最終ラインにDF茂木力也を起用。メンバー変更の意図について「レギュラーが決まっていないということを選手たちにもしっかり伝えたかった」とコメント。「レギュラーは固定ではなく、しっかりと自分の良さを出して、チームが何をしたいかというのを理解している選手たちが出るから上手く機能するということを伝えたい」と語り、日頃のアピールがメンバー交代の要因であり、チーム内の競争意識を煽った。
試合は、小島幹敏のミドルシュートで大宮が幸先良く先制すると、山本桜大が開幕3試合連続ゴールを叩き込む。後半はややペースが落ちかけた中、泉柊椰が左サイドから個人技で2人を抜き去り3点目を奪うと、途中出場のカプリーニが70分から18分間で3ゴールを奪う圧巻のパフォーマンス。守備陣も福島の反撃を凌ぎ、6ー0で快勝。見事に開幕3連勝を収めた。
開幕からの快進撃について宮沢監督は「選手の質の高いプレー」、「自分たちがやろうというサッカーを、選手・スタッフ一丸となってやってくれていること」、「新加入選手が色を出していること」と3つのポイントを挙げ、「(市原)吏音や(津久井)匠海などが海外やJ1に出て行った中で、穴を埋めるではなく、RB大宮らしいサッカーを表現しようとしてくれていて、それができていることが要因だと思う」と、チームとしてのサッカーが浸透しつつあると、一定の手応えがあると語った。
途中出場から圧巻のハットトリックを達成したカプリーニについては、「まずは守備で要求していることをやってくれたことが1つ評価できる。攻撃はJ2トップクラスの予測であったり、ゴールを狙う能力があるので、インパクトがあったと思う」と言及。「本当にフィットしようとやってくれている姿勢は見えている。彼だけではなく、素晴らしい選手がたくさんいて、競争が生まれているのはチームにとってポジティブだと思う」と、熾烈なフォワードのポジション争いが良い形で出ているとした。
次節はシーズン初のアウェイゲーム、AC長野パルセイロ戦だ。宮沢監督は選手たちに伝えていることを明かし、「自分の姿勢としてアウェイまで来てくれているサポーターはありがたいですし、アウェイでは姿勢を絶対に見せなければいけない。それだけお金を使っていただいて、アウェイまで来てくださるサポーターにプロとして残せるのは、戦う姿勢、走る姿勢。そこは大事にしたい」と、3連勝を驕らずに兜の緒を締め、しっかりとプレーして4連勝を目指すと意気込んだ。
取材・文=菅野剛史(サッカーキング編集部)