今月再開されたイランの核開発問題を巡る同国と米国の高官協議に関し、イランのラバンチ外務次官は、米側が制裁解除に向けた議論に前向きなら、イランは核合意のための妥協を検討する用意があると述べた。英BBC放送が15日、インタビュー内容を報じた。
ラバンチ氏は、米イラン間での取引について、ボールは「米側にある」と指摘。「もし彼らが誠実ならば、われわれは合意への道筋が開けると確信している」と語った。
また、イランが現在保有する濃縮度60%のウランについて、妥協への善意の証明として濃縮度を下げる案に言及。「もし彼ら(米国)が制裁について話すなら、これ(濃縮度引き下げ)や、関連する他の問題を協議する用意がある」と強調した。ただ、求めるのが制裁の一部解除か全面解除かは明言しなかった。
ラバンチ氏は、「彼らは合意を得るには核問題だけに焦点を当てるべきだとの結論に至ったと理解している」と述べ、交渉ではミサイル開発などは協議されないと主張。その上で、米側が要求するウラン濃縮の完全放棄は「もはや議題にならない」と一蹴した。
米イランの高官協議は6日、中東のオマーンで間接交渉の形で実施された。次回は17日にスイス・ジュネーブで行われる予定。
〔写真説明〕イランのラバンチ外務次官=2025年2月、イラン北部アルビル(AFP時事)