<妻 SIDE STORY>
私は藍子。銀行員として働いていて、家族は夫と4歳の娘鈴の3人です。しかし、夫は4年前から単身赴任で、一緒には暮らしていません。
6年前に結婚した幸樹と私は、たくさんの人に祝福してもらい、お互い仕事は忙しいけれど、仲の良い新婚生活を送っていました。




メーカー勤務の営業職だった夫が、いつか転勤になることは予想していたこと。でも新しい土地で初めての出産は不安だったし、元の職場に戻りたい気持ちが強かったので、悩みに悩んで家に残ることに。
こうして夫の単身赴任生活がスタート。
出産後は実母や子育て支援サービスに頼りながら育児をした私は、1年後に復職。娘の鈴を保育園に預け、実母の手を借りながらもめまぐるしい日々を過ごしてきました。
毎日「どうしたら効率の良い生活ができるの?」と試行錯誤を繰り返し、ようやく物事がうまく回り出したときに、夫が本社に戻ってくることに…。
私は”やっと夫と一緒に鈴を育てられる”とホッとしたのです。しかし…。


「幸樹ってこんな人だっけ?」と思うほど小言が多い夫にイライラする日々。でも、子どもと一緒に生活してこなかった幸樹が、自分のペースで進んでいくのは仕方ないのかも…。
そう思った私は、やんわりと希望を伝えると…。

幼い子どもとの生活はいつ何が起きるかわからない。気分によっては何をするのでも「イヤ」という日もあって、思い通りにならないことばかりです。
でも幸樹はそれを身近で見てこなかったから理解できないのかも…。
夫自身は単身赴任生活のおかげで、料理や掃除、家事も一通りできるので、渋々ながらも了承。それから掃除や週末の食事作り、掃除を少しずつ自分からやってくれるようになりました。
しかし、これによって私はさらに苦しむことになったのです…。
次回に続く(全8話)毎日19時更新!
イラスト:鈴木し乃