“49年ぶりの降格”に現実味…「監督や補強のせいにするのは簡単」「クラブに根深い問題がある」

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 トッテナム・ホットスパー(スパーズ)のチャンピオンシップ降格が現実味を帯びてきている。
 
 10日にプレミアリーグ第26節が行われ、スパーズはホームでニューカッスルに1-2で敗戦。2008-09シーズンのファンデ・ラモス元監督時代以来となるリーグ戦8試合未勝利となり、他会場の結果も受けて、降格圏と勝ち点差「5」の16位に転落した。今節の結果次第では17位ノッティンガム・フォレストと勝ち点「29」で並ばれる可能性がある。

 イギリス『スカイベット』の降格オッズは100倍から5倍にまで下がり、降格の確率はリーズやサンダーランドよりも高い16パーセントとされている。チャンピオンズリーグ(CL)ではラウンド16にストレートインを果たしているにもかかわらず、リーグ戦では残留争いに巻き込まれ、1977年以来の2部降格がちらつき始めた。

「チャンピオンズリーグを制してチャンピオンシップに降格するなんて、実にスパーズらしいじゃないか。だが、この窮状は笑い事ではない」とイギリスメディア『スカイスポーツ』は綴っている。

 スパーズがリーグ戦直近16試合でわずか2勝しか挙げていないのに対し、降格圏の18位ウェストハムは1月の移籍市場での積極補強を経て、直近5試合で3勝1分1敗と復調している。一時は下位3チームの降格が固いと思われていたが、「ウェストハムの最近の快進撃によって、生き残りの基準が例年より高くなる恐れがある」と『スカイスポーツ』は指摘する。今シーズンは勝ち点「38」でも残留が保証されない可能性があり、同「40」が真の目標となるかもしれない。スパーズのような“不安定な状態に陥っているチーム”にとっては、「まったくもって憂慮すべき事態」である。

 CL決勝に進出した2018-19シーズンから、わずか7年での凋落。『TNTスポーツ』の解説を務めるニッキー・バット氏は、「トーマス・フランクは素晴らしい監督だと思う。だがあのクラブには問題がある。監督よりも根深い何かがね。内情はわからないが、彼らは素晴らしい監督を擁しながら、うまく機能させていないようだ。彼(フランク監督)には同情する。正直なところ、彼に抜け出す道は見えない」と、ジョゼ・モウリーニョ氏やアントニオ・コンテ氏ですら手に負えなかったクラブの体質に疑問を呈した。

 一方で元アイルランド代表GKシェイ・ギヴン氏は、「選手たちはいつ本領を発揮するのか?十分な貢献をしているのか?」と、選手たちに闘争心が欠如していることも低迷の原因だと指摘した。

「前半と後半では全く反応が違った。試合開始から後半のようなプレーをすべきだ。フランク監督や(十分とは言えない)補強のせいにするのは簡単だが、前シーズンもプレミアリーグでは同様で、明らかに水準以下だった。監督を責めるのはあまりにも簡単になりすぎている。選手たちは鏡を見て、このクラブに十分な貢献をしているかと自問すべきだ。そして私は、そうは思わない」

「ここは特別なスタジアム。サッカーをするには素晴らしい場所だ。だが、チャンピオンシップに似つかわしい場所とは言えない。警鐘が鳴り始めている」

 スパーズOBのレズ・ファーディナンド氏もギヴン氏に同調。「多くのサポーターがフランクのやり方に失望している。創造性豊かな選手をほとんど起用できない状況でシーズンを戦ってきたのは確かに厳しい。その点では本当に不運だった。だがホームでのパフォーマンスが明らかに不十分で、それが結果に直結している」と、ケガ人の続出を考慮したとしても、試合を通じた一貫性のないパフォーマンスは選手たちにも責任があるとした。

「もし彼らに誇りと自尊心があるなら、これは監督だけの問題ではなく、彼ら自身にも責任があることを理解するだろう」。監督だけを責め続けることはできる。だが今こそ自分たちを見つめ直すべきだ。シーズンを通して『この状況を脱するにはどうすべきか』と自問すべきだった。これはシーズンを通して続いている問題だ。前半のパフォーマンスは後半とは比べ物にならない。なぜ1点リードされるまで待たなければ本領を発揮できないんだ?」

 次節アーセナルとの“ノースロンドンダービー”までは、1週間以上の準備期間がある。指揮官交代には格好のタイミングだが、スパーズ上層部の決断やいかに。

【ハイライト動画】スパーズvsニューカッスル