8日投開票の衆院選は候補者調整がほとんど行われず、与野党が入り乱れる混戦となった。289選挙区中85選挙区で自民党と日本維新の会が激突。結果は自民64勝、維新18勝、野党3勝で、高市早苗首相率いる自民の勢いを印象付けた。限定的に実現した自民と中道改革連合との一騎打ちの選挙区では自民の勝率は9割に迫った。
与党対決となった85選挙区は全国に散らばるが、維新が自民を制したのは関西のみ。維新はお膝元の大阪の全19選挙区のうち、自民が無所属候補を推薦した2区を含む18選挙区で自民を下したが、大阪19区を落とし、2024年の前回衆院選で成し遂げた全勝が崩れた。大阪以外で維新が勝ったのは前原誠司前共同代表が出馬した京都2区だけだった。
野党は与党競合が相次ぐ異例の状況を生かし切れず、中道が京都3区と宮崎1区、国民民主党が長崎1区で競り勝つにとどまった。
自民と中道による事実上の一騎打ちとなった29選挙区の結果は自民26勝、中道2勝。栃木3区では間隙(かんげき)を縫って無所属候補が競り勝った。
野党は多くの選挙区で競合した。中道と国民民主がぶつかった46選挙区では与党が全勝し、中道、国民民主は共倒れに終わった。