第51回衆院選は8日投開票され、自民党が歴史的な圧勝となる310議席超を獲得した。単独で定数465の3分の2を超えた。高市早苗首相(自民総裁)は来週にも召集される特別国会で改めて首相に指名され、第2次内閣を発足させる。中道改革連合は公示前の172から半数以下に減らす惨敗で、野田佳彦共同代表は辞任を表明した。
日本維新の会と合わせると350人規模の巨大与党となる見通し。自民の議席数は過去最多だった1986年の300や、2009年に民主党が獲得した308を上回った。3分の2の勢力を確保したことで、与党が過半数を割る参院で法案が否決されても衆院で再可決できるようになる。憲法改正の発議も可能になる。
首相は8日夜、公約した2年間の食料品消費税率ゼロについて、超党派で立ち上げる「国民会議」で検討を急ぐ方針を示した。「自民単独で押し切ることは考えていない」と述べ、与野党の合意形成に努める考えを強調した。9日午後に党本部で記者会見し、今後の政権運営について説明する。
自維連立政権発足後初の国政選挙で、首相は連立に対する信を問う機会と位置付けた。国民の信任を得たとして「責任ある積極財政」や安全保障強化など政策の推進を加速させる考えだ。
衆院解散の直前に立憲民主党と公明党が結党した中道は首相の保守的な路線に対抗しようとしたが、支持は広がらなかった。野田氏は9日午前、斉藤鉄夫共同代表と共に記者会見する。
維新は本拠地・大阪の19小選挙区で自民に1敗し、全勝を逃した。国民民主党は小選挙区で8議席を獲得し、中道の7議席を上回った。
参政党は25年の参院選に続き伸長し、チームみらいも躍進。共産党、れいわ新選組、減税日本・ゆうこく連合は伸び悩んだ。日本保守党、社民党は議席を得られない可能性がある。
衆院選は小選挙区289、比例代表176の計465議席に対し、1284人が立候補した。
〔写真説明〕国会議事堂=東京都千代田区