超短期戦、1票託す先は=与野党党首、最後の演説【2026衆院選】

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 衆院選の選挙戦最終日となった7日、各党の党首は街頭で最後の訴えに声をからした。解散から投開票までは戦後最短の16日間。厳しい寒さの中、有権者は1票を託す先を決めるため耳を傾けた。
 自民党総裁の高市早苗首相は午後7時20分ごろ、東京都世田谷区の二子玉川公園前で演説。小雨が降る中、「みんなでもっともっと日本を豊かな国に、将来の希望が持てる国にしてまいりましょう」と訴えると、支持者から歓声と拍手が起こった。
 自営業の男性(63)=同区=は「(2012年発足の)第2次安倍政権のように盛り上がりを取り戻し、経済活動を活性化させて」と期待した。外交に関心があるという会社員男性(58)=神奈川県茅ケ崎市=は「自分たちのことは自分たちで守れるよう政策を進めてほしい」と語った。
 自民党と連立を組み、衆院選に臨んだ日本維新の会。吉村洋文代表は地元・大阪のなんば駅(大阪市)前の広場で最後の訴えを行った。府知事・市長のダブル選も同時に行われており、吉村氏が昨年開かれた大阪・関西万博の「成功」をアピールすると、聴衆からは大きな拍手が上がった。
 大阪市の40代会社員男性は「維新は街づくりに強く、10年以上支持している。大阪をもっと競争力のある都市にして」と語った。周辺では、維新所属の一部議員が国民健康保険料の支払いを逃れた「国保逃れ」を批判するプラカードを掲げる人が集まったほか、「無駄な選挙だ」とやじを飛ばす聴衆もいた。
 中道改革連合の野田佳彦、斉藤鉄夫両共同代表はJR池袋駅前で最後の訴えに臨んだ。報道機関の情勢調査で劣勢が報じられる中、野田氏は「平和な国を子や孫に残したい。今が正念場だ」と声を張り上げた。
 演説を聴きに来た男子大学生(21)は「維新は、連立を組む自民の『アクセル役だ』と言うが、前へ進むばかりでは危うさもあるのではないか」と語り、ブレーキ役としての中道に期待を寄せた。 
〔写真説明〕選挙戦最終日、演説を聴く有権者ら=7日夜、東京都世田谷区