リヴァプールを率いるアルネ・スロット監督が、今シーズン苦戦を強いられている背景について語った。5日、イギリスメディア『スカイスポーツ』がコメントを伝えている。
ユルゲン・クロップ氏による“長期政権”が終わり、スロット監督のもとでの新たな船出となった昨シーズン、リヴァプールは4試合を残して5年ぶりのプレミアリーグ制覇を成し遂げた。そして昨年夏、クラブは“黄金期”を築くべく巨額の資金を投じて大型補強を敢行。国内屈指のストライカーであるアレクサンデル・イサクやドイツの至宝の異名を取るフロリアン・ヴィルツをスカッドに加え、連覇への期待が膨らむ中で2025-26シーズンがスタートした。
しかし、王者は予想外の苦戦を強いられることとなる。開幕直後は劇的展開も続いて5連勝を飾ったが、第6節クリスタル・パレス戦での初黒星を機に4連敗。アストン・ヴィラ戦の勝利を挟んで連敗を喫し、その後はやや持ち直したものの直近11試合で6つのドローゲームを演じるなど、勝ち点の取りこぼしが目立っている。すでに首位アーセナルとの勝ち点差は「14」まで開き、優勝争いに加わることができていない。
スロット監督は今シーズンの苦戦について「我々は常に高い位置でプレスをかけ、後方からボールを運びたいと考えている。しかし、我々が対戦するのは異なるアプローチを持つチームだ。どのチームも我々と対戦するのに最も適したスタイルでプレーすべきだが、それに苦戦している時がある。相手があらゆる手段を講じてペースを奪おうとする場合、試合のペースや流れを掴むのが可能とは限らない」と前置きしつつ、次のように語っている。
「今シーズンの我々はよりオープンな試合を戦うことで良い結果を残している。しかし、勝ち点を落とした試合は様相が異なり、それは我々が望んだものではなく、相手に押し付けられたものだった。次のステップはそのスタイルを強いられた場合でも、我々の望む試合へと転換できるだけの力を身につけることだ。プレミアリーグにおける新たな局面であり、我々はそれを受け入れ、解決策を見出さなければならない」
さらにスロット監督は「状況は劇的に変わった。私は昨シーズンもここにいたが、まったく違った状況だったので、今シーズンのリーグがこのような状況になるとは予想していなかった。とてつもなく大きな変化だ」と強調。昨シーズンと比較し、セットプレーの脅威やフィジカル的要素が増えたと分析している。
「首位のアーセナルを見ればわかる。彼らはリーグで圧倒的にセットプレーが得意なチームだ。あるチームが成功を収めれば、他のチームも真似するようになる。我々も良い結果を出そうと努力しているが、もしかすると逆の方向へ進んでしまったのかもしれない。セットプレーで脅威となり得る体格が良く、背の高い選手を獲得していないことがわかるだろう」
「我々の選手の多くは技術的に恵まれており、プレミアリーグではますますフィジカルなスタイルが求められるようになってきた。しかし、これは良いことでもある。技術に恵まれた選手がフィジカルなスタイルに適応できるようになれば、他のチームに対して優位に立てるだろう」
スロット監督率いるリヴァプールは現地時間8日に控えるプレミアリーグ第25節でマンチェスター・シティを本拠地『アンフィールド』に迎える。