「観光客が多すぎ」バス、“乗り方”変更で混雑緩和なるか 50年以上ぶりの“大改修”ついに実施へ 京都市バス

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京都市交通局は、市バスの均一運賃系統において「前乗り後降り方式」を導入すると発表しました。混雑緩和が期待される一方、バス停の大規模な改修も伴いますが、なぜ今、この変更に踏み切るのでしょうか。

乗り方ガラリと変更へ 2028年度末目指す

 京都市交通局は2026年1月29日、市バスの均一運賃系統において、新たに「前乗り後降り方式」を導入することを発表しました。2026年度から準備を進め、約3年かけて2028年度末の導入を目指します。

 導入対象は、市バス全84系統のうち、均一運賃系統の60系統です。すでに観光特急バス(2系統)では採用されていますが、これを大幅に拡大する形となります。

 現状では、中扉から乗車し、前扉から降車の際に運賃を払う「後乗り・前降り・後払い」方式ですが、これとは正反対の「前乗り・先払い・後降り」方式に変更となります。

 この方式は2017年から一部系統で実証実験が行われており、もともと均一運賃系統への拡大は計画されていましたが、2020年にコロナ禍の財政状況を踏まえ延期されていました。京都市交通局によると、今回の本格導入の背景には、コロナ禍以降の利用者回復に伴う車内混雑の再燃があります。

 特に、現行の「後乗り前降り」方式では、降車口のある前方で、降りる客と奥へ進む客の動線が交錯し、スムーズな降車を妨げている側面があるそうです。「混雑対策に最も効果があると考えられる」のが、この乗車方式の変更だといいます。

20億円かけバス停550か所を大改修

「前乗り・後降り」方式への変更には、バス停留所や車両の大幅な改修を伴います。乗車口となる前扉を乗客の乗車位置(点字ブロック)に合わせるため、バスの停車位置が現行より半車体分、後ろにずれます。新たに降車口となる中扉の場所に横断防止柵や植栽などがある場合、撤去や改修が必要になります。

 概算事業費は約20億円。対象となる均一運賃区間内のバス停1260か所のうち、約550か所で改修工事が必要になると想定されています。このほか、車両内外の出入口表示や放送装置などの機器改修も行われます。

 2026年度はバス停の改修工事に伴う現地調査や設計を行い、2027年度から28年度にかけて実施設計と車両の改修を実施。実際のバス停の改修工事は2028年度から着手する計画です。

 現在の「後乗り・前降り・後払い」方式になったのは、市バスほぼ全車がワンマン運転1972(昭和47)年から。調整運賃区間(乗車区間によって運賃が異なる区間)の運行が始まり、他社のバスと乗車方式を揃えたのが契機でした。50年以上、市民に馴染んだ乗車方式がいよいよ変わります。

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