「私がやらんで誰がやるんや。そういう気持ちで歯を食いしばっている」。政権基盤を強化するため、ほぼ独断で衆院解散・総選挙に打って出た。好調な内閣支持率を踏まえ「勝機」と見定めたとみられるが、立憲民主、公明両党の合流という誤算を招き、一転して進退を懸けた勝負に臨む。
街頭では「責任ある積極財政」や危機管理投資を主張の柱に据え、「日本はまだまだ強くなれる、成長できると確信している」と訴える。外国人政策では「もっと入国管理を厳しくする」と支持基盤の保守層を意識。「高市さーん」と握手を求めて聴衆が殺到する。
昨年の臨時国会では重要な委員長ポストを野党に握られ、いら立ちを募らせた。「行き詰まっている」。自身の国会答弁が原因で冷え込む中国との関係にも展望は見えず、強引に突破を図った。
解散判断や消費税減税を巡って独断専行が目立ち、ある自民ベテランは「選挙結果が不振に終われば政局だ」との見方を示す。28日で日本初の女性首相就任から100日。「与党で過半数を割れば潔く退陣する」と覚悟を決めた戦いが始まった。
〔写真説明〕聴衆に手を振る高市早苗首相(自民党総裁)=27日、東京都千代田区