「関東私鉄で唯一の列車」が滋賀県とコラボ! 池袋駅でトップセールスも 今後の展開は?

「西武 旅するレストラン『52席の至福』」の滋賀県コラボ企画が2026年1月から始まりました。

首都圏で滋賀県産食材の魅力をPR

 西武鉄道と近江鉄道は、レストラン列車「西武 旅するレストラン『52席の至福』」の滋賀県コラボ企画を今月から開始しました。この取り組みは、西武ホールディングスと滋賀県が2024年に締結した、包括的連携協定の締結1周年を記念したものです。近江鉄道は、こうした取り組みを踏まえ、将来的には同社でのレストラン列車の導入を目指す考えです。

 西武線で運行中の「52席の至福」は、全席でフルコース料理を味わうことができる、関東大手私鉄で唯一のレストラン列車となっています。好調を受け、西武鉄道は定員を増やした新型レストラン列車を新造し、2028年3月から運行を開始する予定です。西武鉄道は2028年3月以降における「52席の至福」の運行形態は未定としており、今後の去就が注目されています。

 滋賀県は、西武グループ創業者の堤康次郎氏の出身地。西武鉄道の完全子会社である近江鉄道の路線もあるなど、西武と深い縁があります。

 2026年1月から3月にかけて「52席の至福」では、滋賀県出身でレストラン「グルドボワ」オーナーシェフを務める布山純志氏が監修した特別メニューが提供されます。特別メニューには近江牛や近江鴨、赤こんにゃく、日野菜といった滋賀県産の食材が多く使われていることが特徴。食事に合うペアリングワインも用意されています。

 また、2026年1月10日(土)~2026年5月6日(水)まで、西武鉄道と近江鉄道、滋賀県情報発信拠点「ここ滋賀」が連携したスタンプラリーが始まりました。「52席の至福」車内や西武線、近江鉄道線でスタンプを集めると、達成度に応じたノベルティが贈呈されます。

近江鉄道も「レストラン列車はぜひ実現させたい」

 さらに、1月から3月の毎月2日間、池袋駅と西武新宿駅で滋賀県物産会も開催。1月18日には、滋賀県の三日月大造 知事と西武HDの西山 隆一郎 社長が池袋駅の滋賀県特設物産ブースを訪れ、通行人に滋賀県の観光パンフレットを直接手渡すなど、魅力を伝えるトップセールスを行いました。現地で囲み取材に応じた滋賀県の三日月知事は「公共交通を使う旅の楽しさを共につくっていければ」と述べました。

 今回は西武グループが一体となり、滋賀県の魅力を首都圏で発信することが目的ですが、近江鉄道は「将来的には近江鉄道でも、レストラン列車の運行を実現させたい」(管理部広報課)と意欲を示します。

「現時点ではレストラン列車を新造とするのか、それとも改造車両にするのかなどは決まっていない」と前置きしつつも、「『52席の至福』を西武鉄道から譲受することも選択肢の一つ」と話します。その上で、「仮に『52席の至福』を譲受することになった場合、近江鉄道に合わせた短編成化など、大規模な改造が必要になる」と説明します。

 近江鉄道の路線長は3路線約60kmにおよび、のどかな田店風景が魅力です。既にビールと料理が味わえる「近江ビア電」や「地酒列車」を運行しており、新たな観光列車の導入を検討する方針を示しています。将来的には食材や地酒が豊富な滋賀県で、レストラン列車が実現する可能性もありそうです。

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