防衛装備庁は2026年1月、開発を進めている新装備「レールガン」の新たな洋上射撃試験の映像を公開しました。
「レールガン」洋上射撃試験の新映像が公開
防衛装備庁は2026年1月16日、開発を進めている新装備「レールガン」の新たな洋上射撃試験の映像を公開しました。これは昨年11に開催された「防衛装備庁技術シンポジウム2025」で報告された研究成果となります。
レールガンとは、電気エネルギーで弾丸を放つ砲のことで、「電磁砲」とも呼ばれます。火薬を使う従来の砲よりも、弾丸の初速を大幅に向上させることが可能。弾丸が小さく、探知されにくい利点があります。
開発完了後は、これまでの兵器では対処が難しい「極超音速誘導弾」などに対する防空や、艦艇や地上目標に対して回避が困難な打撃手段として使われる見通しです。
今回公開された映像は、 海上自衛隊の試験艦「あすか」後部の飛行甲板に搭載した試作レールガンを、標的船に向けて射撃する様子を捉えたものです。
この際、海水から砲身を守るカバーやガンカメラ、砲身の俯角機能を追加したほか、20フィートコンテナ4個に収めたコンデンサバンクに、船の動揺に対応する補強を施したとのこと。
「あすか」は、野島崎(千葉県)南方海域で、標的船・曳航船と一定の距離を保ちながら並走。レールガンのガンカメラで目視照準し、射撃を行ったそうです。標的船には複数発が命中し、標的船内に設置されたカメラ映像と評価板により、被弾状況や徹甲弾の飛翔姿勢を把握したとしています。
また、八丈島の南東海域では、射角0度と45度の2条件で射撃を実施し、ハイスピードカメラや弾道レーダーにより、弾道特性を把握するための試験が実施されました。
防衛装備庁は、洋上における実データを取得したことで、今後のレールガン研究に貢献する知見が得られたと報告しています。
【映像】これが「レールガン」洋上射撃の様子です