激動の昭和を生き抜いた「更生戦車」が東京初上陸! 1000人超が来場 現存唯一の「日の丸四輪駆動車」も一緒に

東京・八王子に旧日本軍の「九五式軽戦車」が上陸! しかしその姿は、戦後の復興を支えるためブルドーザーへと改造された激レア個体でした。クラウドファンディングで蘇った「更生戦車」、都内初公開の意義とは。

北海道から発掘された「更生戦車」が八王子に!

 2026年1月10日・11日の2日間、東京都八王子市の「東京たま未来メッセ」において、「東京上陸!防技博出張展示 in 八王子」が開催されました。

 本イベントは、静岡県御殿場市を拠点に活動するNPO法人「防衛技術博物館を創る会」が主催したもの。普段は目にすることのできない歴史的な車両を間近で見られる貴重な機会とあって、会場には多くの来場者が詰めかけました。

 今回の展示で最大の目玉となったのは、戦後日本の復興を下支えした「ハ号ブル」こと「更生戦車」です。この車両は、太平洋戦争の敗戦により用途を失った旧日本軍の「九五式軽戦車(通称ハ号)」を、戦後の物資不足の中でブルドーザーへと改造したもの。昭和20年代以降、北海道の営林署や製材所で土木作業に従事し、昭和50年頃に現在の姿へと再改造されました。

 その後、2023年に同NPOが購入し、クラウドファンディングで集まった1600万円の支援を受けてレストアに着手。2025年8月に修復作業が完了したばかりの、まさに「生きた歴史」です。

 これまで拠点である御殿場市などで披露されたことはありましたが、都内での展示は今回が初めて。JR・京王八王子駅から徒歩数分という好立地もあり、会場には熱心なファンだけでなく、学生や家族連れなど幅広い層が訪れていました。

2033年に「防衛技術博物館」を開設予定

 会場には「更生戦車」のほか、国内唯一の自走可能個体といわれる「くろがね四起(前期型)」や、同時期にアメリカで誕生した四輪駆動車「ウィリス・ジープ」も並び、日米の歴史的車両3台が共演する豪華な布陣となりました。

 NPO法人の発表によれば、2日間で900人強が来場。受付を通らなかった来場者も含めれば、スタッフの肌感覚では優に1000人を超えたのではないかとのことです。

 また、同NPO代表理事の小林雅彦氏によるトークショーも行われ、その中で2033年に御殿場市内で博物館を開館する予定であることも語られました。小林氏は「これらを生み出した技術こそが、現代に至る日本のモノづくりの原点」と強調します。

 歴史的遺産を後世に残すための「博物館」設立に向け、こうした出張展示を通じて機運を高めていきたいとのこと。八王子で行われた初の都内展示は、多くの人々に日本の技術史の重みを伝えるものとなりました。

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