マンチェスター・ユナイテッドの迷走は続く。11日にイギリスメディア『BBC』が伝えた。
FAカップ3回戦が11日に行われ、マンチェスター・ユナイテッドはブライトンに1-2で敗戦。2013-14シーズン以来となる初戦敗退を喫した。
4部グリムズビーに金星を与えたカラバオカップ(リーグ杯)に続いて、国内カップ戦はいずれも初戦で姿を消すことになった。マンチェスター・ユナイテッドが両方の国内カップ戦で初戦敗退を喫したのは、1981-82シーズン以来の不名誉となる。
また、今季欧州カップ戦を戦っていない“赤い悪魔”の年間試合数は、プレミアリーグの38試合、カラバオカップの1試合、FAカップの1試合、計40試合のみとなることが確定。同じくFAカップで初戦敗退し、リーグ戦も同じ20チーム制だが、リーグ杯がまだ未創設だった1914-15シーズン以降では、最も少ない試合数になるという。
1914-15シーズンは、イングランドで最も成功したクラブの一つであるマンチェスター・ユナイテッドが、タイトルから長く遠ざかっていた期間の一部だった。1910-11シーズンのリーグ優勝を最後に、サー・マット・バスビー元監督によって1947-48シーズンのFAカップ制覇がもたらされるまで、2度の世界大戦による中断期間を除き、41年間の無冠が続いた。これは、クラブ史上最長の“空白期間”だ。
マンチェスター・ユナイテッドは2023-24シーズンに13度目のFAカップ優勝を果たしているが、プレミアリーグではサー・アレックス・ファーガソン元監督の退任以降は無冠が続く。今季もリーグ制覇は絶望的で、20回目の1部リーグ優勝を成し遂げた2012-13シーズンから13年が経ちそうだ。バスビー政権最後のリーグ優勝を果たした1966-67シーズンから、ファーガソン体制のリーグ初優勝となった1992-93シーズンまで26年間の空白があったが、その半分が経過することになる。
しかし、「ユナイテッドが正しい軌道に乗っているという感覚はない」と『BBC』は一刀両断。マンチェスター・ユナイテッドの問題は、「騒音が大きいことだ」と指摘した。メディア、SNSだけでなく、ギャリー・ネヴィル、リオ・ファーディナンド、ウェイン・ルーニー、ニッキー・バットやポール・スコールズといった、ファーガソン時代を知る伝説的なOB選手たちからもさまざまな意見が飛び交い、ひとたび負ければノイズがさらに大きくなる。先日に電撃解任されたルベン・アモリム前監督は「ユナイテッドの経営層は外部の騒音の影響を受けすぎると感じている」とぼやいた。
結局ダレン・フレッチャー暫定体制は未勝利のまま幕を閉じることになりそうだ。今季終了までの新たな暫定監督にはオーレ・グンナー・スールシャール氏やマイケル・キャリック氏の名前が浮上。来シーズンから新監督に舵取りを託すと見られているが、過度のプレッシャーのなかで一からの再建に取り組むのは容易ではないだろう。
【動画】マンチェスター・ユナイテッドvsブライトン