福井県は7日、職員へのセクハラ問題で昨年12月に辞職した杉本達治前知事の言動について「セクハラに当たることは明らかだ」と認定する調査報告書を公表した。女性職員からの外部窓口への通報を受け、県や弁護士らが調査。セクハラを裏付けるメッセージ約1000件と、職員の太ももを触るなどの身体的被害が3件確認された。
報告書は、職員の体を触る行為に関し「痴漢行為に及んだことがうかがわれ、刑法上の不同意わいせつ罪に抵触する可能性も否定できない」と指摘。「辞職したことなどを考慮しても、責任は重大だと言わざるを得ない」と結論付けた。
県の依頼を受けた弁護士3人が「特別調査委員」として、昨年9月から通報者を含む職員に聞き取り調査などを実施。14人の職員と接触し、通報者を含め4人から具体的な供述が得られ、杉本氏からのメッセージの提供を受けた。
報告書によると、セクハラがあったのは、杉本氏が総務部長として総務省から初めて県に出向した2004年以降。杉本氏は調査に対し、意図的に触ったことを否定したが、報告書は「信用できない」とした。また、メッセージには「キスしちゃう」「エッチなことは好き?」などの性的な表現が数多く含まれ、「杉本氏はセクハラに当たることを十分認識していた」と判断した。