ノッティンガム・フォレストがマンチェスター・シティ戦での判定に不満を抱いているようだ。29日、『BBC』や『スカイスポーツ』など複数のイギリスメディアが伝えている。
プレミアリーグ第18節が現地時間27日に行われ、ノッティンガム・フォレストは本拠地『シティ・グラウンド』にマンチェスター・シティを迎えた。48分にラヤン・シェルキのラストパスからタイアニ・ラインデルスにネットを揺らされるも、54分にイゴール・ジェズスの折り返しにオマリ・ハッチンソンが合わせて同点に。しかし、83分にCKのこぼれ球からシェルキに強烈なミドルシュートを叩き込まれ、1-2で敗戦となった。
報道によると、ノッティンガム・フォレストはロバート・ジョーンズ主審の判定に納得しておらず、試合の重要な場面におけるピッチ上の審判団とビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)チーム間の音声資料の提供をプロ審判協会(PGMOL)に要請したとのこと。ノッティンガム・フォレストが問題視しているのは、後半開始早々にI・ジェズスがルベン・ディアスに倒されたシーンと83分のシェルキによる決勝点のシーンだという。
後半キックオフ直後の46分、ネコ・ウィリアムズの浮き玉パスに反応したI・ジェズスが後方から追ってきたR・ディアスと接触し転倒。ジョーンズ主審はファウルとFKを宣告したが、ノッティンガム・フォレスト側はR・ディアスに2枚目のイエローカードが提示されるべきだったと考えているようだ。試合後、ショーン・ダイチ監督は「アクシデントと言う人もいるが、ゴールに向かって走っている時のアクシデントはどうなる? レッドカードだ。なぜアクシデントに対してイエローカードが出ないんだ。本当に奇妙だと思う」とコメントしている。
また、シェルキの決勝点の場面では、ボックス内でニコ・オライリーと接触したモーガン・ギブス・ホワイトがゴール前で転倒。ギブス・ホワイトはすぐに立ち上がったものの、シェルキのシュートをブロックすることはできず、ボールはゴールへ吸い込まれた。ダイチ監督はこのシーンについて「ギブス・ホワイトは明らかに押し倒され、その後ブロックに関与していた。彼はブロックできなかったが、どちらにせよファウルだったと思う」と語り、ファウルによって得点が取り消されるべきだったと持論を展開した。
かつてプレミアリーグの主審を務めたダーモット・キャラガー氏は『スカイスポーツ』にてこの2つの事象について言及。「アクシデントかどうかは問題ではない。あれは2枚目のイエローカードであり、期待できる攻撃だった」とR・ディアスに2枚目のイエローカードが提示されるべきだったと述べた一方、シェルキの決勝点については「ギブス・ホワイトがオライリーの腕を抑え、それが倒れる原因となった。マンチェスター・シティの選手にファウルはないので、得点は取り消されるべきではない」とコメントしている。
なお、現状のVARは2枚目のイエローカードを適用外としているため、I・ジェズスとR・ディアスの事象についてはVARが介入することはできず、ピッチ上のジョーンズ主審の判定がそのまま採用される仕組みとなっている。
【動画】対戦相手は得点取り消しを主張? シェルキの決勝点