リヴァプール期待の新戦力にようやく初ゴールが生まれた。
今夏に1億1600万ポンド(約245億円)と報じられた移籍金でリヴァプールへ活躍の場を移したドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツ。レヴァークーゼンの大黒柱として史上初のブンデスリーガ無敗優勝に貢献した22歳は、世界屈指の強度を誇るプレミアリーグへの適応に苦戦し、開幕から4カ月以上もゴールネットを揺らせずにいたが、現地時間27日のプレミアリーグ第18節ウルヴァーハンプトン(ウルブス)戦で待望の瞬間が訪れた。
リヴァプールの1点リードで迎えた42分、うまく相手DFの間にポジションを取ってボックス内へ抜け出すと、ウーゴ・エキティケからのラストパスを巧みなファーストタッチで収めて最後は右足爪先でシュート。本拠地『アンフィールド』は大歓声に包まれ、ヴィルツはチームメイトからの祝福を受けた。
ここへきて本領発揮の兆しを見せているヴィルツだが、その裏にはリヴァプールの理学療法士とともに取り組んでいる“肉体改造計画”があるようだ。イギリス紙『デイリーメール』によると、同選手はプレミアリーグ特有の激しさに対応するべく、クラブから特別なプログラムを課されているとのこと。ジムでのハードなトレーニングによって体重はすでに約2キロ増加したようだ。
『デイリーメール』は「ハードなトレーニングがようやく実を結び、この試合ではピッチ上の他の選手よりも2、3歩先を行っているように見えた。相手をかわし、的確なパスを出し、巧みなドリブル見事なフィニッシュでゴールへの執念を示した。ドイツ人らしいハードワークの効率性に加え、スペイン人のような巧みなタッチと創造性を兼ね備えている」と伝えている。
ウルブス戦後、「サポーターのみんなの前で、最高の感覚だった。とても嬉しかったし、いまもその気持ちは変わらない。いつか必ずゴールを決められるとわかっていた」と語ったヴィルツ。これからもゴールを重ねられるだろうか。
【動画】ヴィルツが待望の初ゴール!