ヴァンフォーレ甲府は30日、DF山本英臣と契約更新を発表した。
現在45歳の山本は1999年にジェフユナイテッド市原のトップチームに昇格。2003年から甲府一筋でプレーしている。ここまで公式戦通算646試合に出場し、3度のJ1リーグ昇格や、クラブ史上初の天皇杯優勝に貢献。今シーズンはここまで公式戦2試合の出場に留まっている。
2025年11月、一部週刊誌によって不倫疑惑が報じられ、同19日には山本自身の申し出により活動を停止。同21日、山本に対して2カ月間の減俸10パーセント、佐久間悟代表取締役社長も管理責任により1カ月間の減俸5パーセント処分が科されていた。
新シーズンも甲府残留が決まった山本は、「今シーズンも多くのご支援、ご声援をいただき、誠にありがとうございました。また、私事で、チーム、関係者の皆さま、そしてファン・サポーターの皆さまに多大なご迷惑とご心配をおかけしたことを、心よりお詫び申し上げます」と、自身の不祥事を謝罪。次のように新シーズンでの名誉挽回を誓った。
「年齢や自身のパフォーマンスを含め、現役を続けることが本当にチームのためになるのか悩みましたが、それでももう一度信頼し、選手として頑張ってほしいと言っていただいた方々の思いをしっかりと背負い、頑張りたいと思い、現役を続ける決断をさせていただきました。この決断に責任を持ち、行動で信頼を取り戻せるよう、チームのために全身全霊で取り組んでまいります。来シーズンもよろしくお願いいたします」
また、佐久間悟代表取締役社長も次のようにコメントを発表した。
「今シーズンもヴァンフォーレ甲府に関わる、多くの皆様方には、ご支援とご声援さらには、ご協力を賜りまして、誠にありがとうございました。また、クラブとしては、記念すべきシーズンであったにも関わらず、皆様方からのご期待にお応えすることが出来なかったことやクラブへの信頼を失う事案が生じましたことにつきましてもお詫びを申し上げなければなりません」
「しかし、その様な中ではありますが、今シーズン終盤から活動の自粛をしておりました、山本英臣選手との間で契約更新に至りました。クラブと致しましては、山本英臣選手がこれまでサッカー選手として培ってきた、技術や戦術等を現役選手としてピッチ上で表現し、またクラブに貢献してくれることを期待しております。ヴァンフォーレ甲府に関わる皆様方には、引き続き、山本英臣選手へのご声援をお願い申し上げます」