【ヤンゴン時事】ミャンマー軍事政権が主導する上下両院(定数計664)総選挙の投票が28日、始まった。第1段階のこの日は全330郡区のうち102郡区で実施。民主化指導者アウンサンスーチー氏が率いる国民民主連盟(NLD)は軍政によって解党させられており、民主派政党は事実上排除された。支持者が投票先を失う中、軍政は選挙の正統性をアピールするため、投票率向上に躍起になっている。
総選挙には57政党が参加し、5000人近くが立候補。親軍系政党の連邦団結発展党(USDP)は約1000人を擁立した。1人しか立候補していない無投票の郡区もあるため、USDPが勝利するのは確実とみられている。