かつてレアル・マドリードで活躍し、現在はレヴァークーゼンに所属するスペイン人DFルーカス・バスケスが、“ネグレイラ事件”に対する自身の見解を語った。26日、スペイン紙『アス』がコメントを伝えている。
“ネグレイラ事件”とは、バルセロナが2001年から2018年にかけてスペインサッカー連盟(RFEF)審判技術委員会(CTA)のホセ・マリア・エンリケス・ネグレイラ元副会長と息子のハビエル・エンリケス・ロメロ氏が保有する会社『Dasnil 95』に対して金銭を支払っていたとされる疑惑のこと。スペインの検察当局は審判買収の疑いで起訴しており、現在も予審が行われている。
先月23日にはレアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長が、「審判の副会長にバルセロナが17年間で800万ユーロ(約15億円)以上を支払うなんて、理由がなんであれ、普通のことではない。偶然にもそれはバルセロナの最高のスポーツ期間と重なっている」などと発言。対するバルセロナのジョアン・ラポルタ会長も後日、「審判に賄賂を渡したことなど一度もない」と“ネグレイラ事件”を否定しつつ、「彼ら(審判)が常にレアル・マドリードを贔屓してきたというのが事実だ」と応戦していた。
そうしたなか、『アス』のインタビューに応じたL・バスケスが“ネグレイラ事件”に言及。「この一件は騒ぎになっている以上に大きな問題だ」と述べつつ、「クラブが審判組織の内部にいる人物に金を支払っていたなんて…非常に説明が難しいことだ」と口に。続けて、「少しずつ真相が明らかになり、ネグレイラの時代に何が起きていたのかが見えてきている。遅かれ早かれ正義は必ず下されるだろう」と語った。
また、ラ・リーガで首位バルセロナを勝ち点差「4」で追うレアル・マドリードについては、「今季このチームは必ずタイトルを獲得する。間違いない」とコメント。古巣である“白い巨人”にエールを送っている。