FC東京、元東京Vの山田楓喜を獲得…アカデミーから在籍の京都に別れ「世界で活躍することもまだまだ諦めてない」

 FC東京は25日、京都サンガF.C.からMF山田楓喜が完全移籍で加入することを発表した。

 現在24歳の山田は、左足から繰り出す高精度のキックを最大の武器とするウインガー。小学5年から京都の育成組織でプレーし、2020年にトップチームへ昇格。2021年にプロデビューを飾り、京都では公式戦通算58試合の出場で5試合に出場した。

 2024シーズンにはFC東京のライバルである東京ヴェルディへの期限付き移籍を経験し、J1リーグで21試合5得点の活躍を披露。2024年夏にはU-23日本代表の一員として、パリオリンピックでもプレーした。

 2025年1月から2025年6月にかけては、自身初の海外挑戦。ポルトガル1部のナシオナルに期限付き移籍し、13試合で1ゴール2アシストをマークした。レンタル終了に伴い、2025シーズン後半は京都に復帰し、公式戦15試合でプレーした。

 山田が加入するFC東京は11位に終わった2025明治安田J1リーグでの総得点が「41」にとどまり、攻撃力強化へ山田に白羽の矢が立った。山田はFC東京加入に際し、同クラブの公式サイトを通じて次のように意気込みを示した。

「FC東京を愛するファン・サポーターのみなさま、こんにちは。京都サンガF.C.から加入することになりました山田楓喜です。この決断は正直すごく悩みました。しかし、松橋力蔵監督や強化部の方々の自分に対する熱量を感じ、覚悟を決めてこのクラブにきました。FC東京のファン・サポーターのみなさまで、僕のことを最初は認めてくれない方もいるかも知れませんが、認めざるをえない活躍をするので楽しみにしていてください! メリークリスマス! そして良いお年を」

 また、完全移籍での退団決定を受け、山田は京都のクラブ公式サイトを通じてもコメントを発表。長年の感謝を綴った。

「FC東京に完全移籍することになりました。京都サンガF.C.というクラブには感謝しています。SPの頃から、期限付き移籍している期間も含めると14年間、お世話になりました。プロ1年目は全く試合に出れずに何もなかった自分が2年目に入り、素晴らしいコーチに出会え、プロとしてどうやって生活していくか、トレーニングに励むか、常にどういうマインドでいるのか、全てのことを教わることができました。試合には絡めなかったけど1番濃い1年間を過ごしたなと今でも思います」

「そして期限付き移籍で1年半、色々なことを経験して、2025年の夏に京都に帰ってくることになりました。自分の本心としては、戻ってきたくありませんでした。しかし、トレーニングを積み重ねていくうちに、チームメイトのサッカーに対する本気度に感化され、もっと上手くなりたい、このチームメイトと優勝したい! という気持ちになり、本気で試合に臨むことができました。それだけでも帰ってきて良かったなと思いました。チームメイトには本当に感謝してます」

「来年からは京都にいないですが、ずっと世界で活躍することもまだまだ諦めてないですし、それに向かってどんどん進化し、化けていく山田楓喜を見れると思うので、応援し続けてもらえると嬉しいです! またどこかで会いましょう。ありがとうございました」

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