政府は25日、首相官邸で経済財政諮問会議(議長・高市早苗首相)を開き、来年の経済財政運営と改革の基本方針「骨太の方針」策定に向けた課題を議論した。財政健全化の指標となる国と地方を合わせた基礎的財政収支(プライマリーバランス)の黒字化を巡り、単年度での達成を目指す目標の見直しについて民間議員も支持。「複数年度でバランスを確認する」方法に転換するよう求めた。
民間議員は、財政運営の目標として債務残高対GDP(国内総生産)比の安定的な引き下げを提言。低下することを前提に、「責任ある積極財政」の実現に向けて「将来の成長力と安全保障を高める分野に重点的・機動的に財政資源を配分する」との方向性を示した。