大統領選でアスフラ氏当選=親台湾派、トランプ氏が支持―ホンジュラス

 【サンパウロ時事】11月30日に行われた中米ホンジュラスの大統領選で、選管は24日、右派野党・国民党のナスリ・アスフラ前テグシガルパ市長(67)が当選したと発表した。トランプ米大統領が支持するアスフラ氏は2023年に断交した台湾との外交関係の復活を掲げる親台派。実行に移せば、中南米諸国などで最近進んでいた「断交ドミノ」に歯止めがかかる。
 前回選挙で左派政権が誕生したホンジュラスは、4年で右派に交代する。就任式は1月27日。アスフラ氏は当選発表を受けてX(旧ツイッター)に「統治する用意ができている」と投稿した。
 選管によると、アスフラ氏が得票率約40%で同約39%の中道右派野党・自由党のサルバドル・ナスララ前副大統領(72)を振り切った。左派与党・リブレ党のリキシ・モンカダ前国防相(60)は惨敗した。集計システムの不具合や疑義が生じた票の点検などがあり、開票は長引いた。 
〔写真説明〕ホンジュラス大統領に当選したナスリ・アスフラ氏=11月30日、テグシガルパ(AFP時事)