静岡県立沼津商業高校の生徒が開発した和洋菓子「しずっ娘。」が、東京都内で11月に開催された「全国高校フードグランプリ」で文部科学大臣賞(大賞)を受賞した。沼津産の抹茶を練り込んだ生地の中にミルクあんを入れたソフトな焼き菓子で、県東部地域の商業施設などで販売している。
開発した同校地域振興部の2年生5人が沼津市の頼重秀一市長を表敬訪問。メンバーの清水心音さんが「県の荒茶生産量が全国2位に落ちたので、1位奪還に貢献したいと思って開発しました」と説明すると、市長は「茶葉とミルクのバランスがいいね」と感心していた。
同グランプリは、高校生が地域の食材や食文化を活用して開発した流通可能な商品が対象。出品された41校65商品の中で、沼津商が大賞とプレゼンテーション優秀賞をダブル受賞した。【もぎたて便】
〔写真説明〕「全国高校フードグランプリ」で大賞を受賞した商品を掲げる静岡県沼津市の頼重秀一市長(右端)と商品開発に当たった沼津商業高の生徒ら=16日、同市役所