2025年12月、大阪市消防局に「ジムニーシエラ」ベースの消防車両が配備されました。同様の車両は横浜市消防局や郡山地方広域消防組合などにも配備されています。
小回りが利き機動性の高い小型四輪駆動車
大阪市消防局は2025年12月17日、新たな消防車両が配備されたと発表しました。
配備されたのは小型四輪駆動車スズキ「ジムニーシエラ」をベースにした車体で、能登半島地震の教訓を踏まえ、総務省消防庁の無償使用車両として引き渡されたとのこと。「救助先行車」という名称で、想定される運用としては、被災地へ迅速に進出し、大型車両の通行が困難な状況でも小型車両としての機動性を活かし救出・救援にあたるとしています。
全国各地へ応援派遣されることを考慮し、「緊急消防援助隊 大阪府大隊」と明記されたステッカーをボンネットや左右のドアに貼っています。
なお、このたび大阪市消防局に配備されたのと同じ、3代目ジムニーシエラをベースにした「救助先行車」は、福島県の郡山地方広域消防組合や横浜市消防局などにも同時期に配備されています。また軽自動車「ジムニー」がベースの消防車両は、静岡県藤枝市の志太消防本部や、山形県の尾花沢市消防本部、秋田県南部の湯沢雄勝広域市町村圏組合消防本部などにも配備されており、広報車や警防車などとして運用されています。
ちなみに、SNSではロングセラーの絵本「しょうぼうじどうしゃ じぷた」を思い浮かべる人もチラホラいたようで、Xでは引用リポストでその絵本の表紙画像が添付されたりしていました。
また「ナイス」「素晴らしい」「カッコイイ」といった声のほかに、ガンダムに出てくるシャア専用ザクのイメージを重ねたのか、「速そうに見える」というコメントもありました。