プレミアリーグ第17節が20日に行われ、トッテナム・ホットスパーとリヴァプールが対戦した。
トッテナムは直近のリーグ戦5試合で1勝1分け3敗と不調に陥っている。前節のノッティンガム・フォレスト戦では0-3と完敗を喫しており、上位浮上へこれ以上の足踏みは避けたい。この試合を復調への足がかりとしたいところだった。
一方のリヴァプールは、9日のチャンピオンズリーグでインテル、13日の前節はブライトンにそれぞれ勝利し、現在公式戦連勝中と復調の兆しを見せている。敵地での一戦に勝利し、波に乗ることはできるか。なお、リヴァプールの遠藤航、トッテナムの高井幸大はメンバー外となった。
試合の立ち上がりからしばらくは、トッテナムがよりチャンスを作る状況が続く。対するリヴァプールはなかなかペースをつかめないまま試合が進んでいく。すると27分、この試合最初の決定機が訪れた。ボックス内左からトッテナムのジェド・スペンスがクロスを上げると、フリーだったランダル・コロ・ムアニがヘディングシュート。しかし、これはGKアリソンの正面に飛んでしまい、先制点とはならない。
しかし32分、トッテナムのシャビ・シモンズがフィルジル・ファン・ダイクにチャレンジ。当初はイエローカードという判定だった。しかしOFR(オン・フィールド・レビュー)の末に判定はレッドカードに覆り、トッテナムはここで10人での戦いを余儀なくされる。
逆に数的優位に立ったリヴァプールは、これで試合の主導権を握り、攻勢を強める。トッテナムのGKグリエルモ・ヴィカーリオのファインセーブもあり、得点には至らない。前半は、このまま両チームともにスコアレスで終えた。
リヴァプールのアルネ・スロット監督は、後半からコナー・ブラッドリーに代えてアレクサンデル・イサクを投入。より攻撃的な布陣にシフトした。そして56分、リヴァプールは敵陣でボールを奪うと、ウーゴ・エキティケがフロリアン・ヴィルツにパス。ヴィルツはこれをボックス内にボールを送り、イサクがミッキー・ファン・デ・フェンに倒されながらもゴールを決めた。しかし、イサクはこのプレーで負傷。代わってジェレミー・フリンポンが途中出場した。
さらにリヴァプールは66分、フリンポンが右サイドからボックス内に侵入し、ふわりとしたクロスを上げる。これをエキティケが頭で合わせ、リヴァプールはリードを2点に広げた。
しかし、試合はこのままでは終わらない。83分、トッテナムは右CKの流れからボックス内でファン・ダイクがボールをクリアしきれず、こぼれ球をリチャーリソンが右足でシュート。シュートはゴールネットを揺らし、トッテナムが1点を返す。
その後も勢いに乗るトッテナムだったが、後半アディショナルタイム3分、クリスティアン・ロメロがこの試合2枚目のイエローカードを提示されて退場。トッテナムの反撃はここまでとなり、リヴァプールが2-1で勝利した。この結果、リヴァプールは公式戦3連勝を達成したほか、暫定リーグ5位に浮上した。
次節、トッテナム・ホットスパーは28日にアウェイでクリスタル・パレスと対戦。リヴァプールは27日にウルヴァーハンプトンをホームに迎える。
【スコア】
トッテナム・ホットスパー 1-2 リヴァプール
【得点者】
0-1 56分 アレクサンデル・イサク(リヴァプール)
0-2 66分 ウーゴ・エキティケ(リヴァプール)
1-2 83分 リチャーリソン(トッテナム・ホットスパー)
【動画】ヴィルツの巧みなアシストからイサクのゴール!