鈴木唯人、ビッグチャンスを決め切れずも存在感発揮…フライブルクは合計7Gの熱戦を制す

 ブンデスリーガ第15節が20日に行われ、日本代表MF鈴木唯人が所属するフライブルクは、敵地でヴォルフスブルクと対戦した。

 今夏、フライブルクから加入した鈴木は、序盤戦でベンチ外や試合に絡めない期間があったが、ここまで公式戦16試合に出場し、3ゴール4アシストを記録。中盤2列目での起用に応え、ユリアン・シュスター監督の信頼をつかみ始めている。

 そして今節は13位ヴォルフスブルクと対戦。鈴木はトップ下で起用され、公式戦3試合連続でスターティングメンバーに名を連ねると、試合開始5分でゴールに絡むことに。鈴木が左サイドから中に切れ込み、中央へクロス。相手DFに当たりコースが変わったが、フィリップ・トロイがボレーシュートを叩き込み、フライブルクが先制する。

 ビハインドを背負ったヴォルフスブルクだったが、すぐさま同点に追いつくことに成功。パトリック・ヴィマーのアシストからジェナン・ペイチノビッチが左足を振り抜き、ネットを揺らした。27分には鈴木にチャンス。高い位置でヨハン・マンザンビがボールを奪取し、ルーカス・ヘーラーの落としに鈴木がダイレクトシュートを放つと、ポストに直撃する。

 1-1で試合を折り返し、49分にヴォルフスブルクが逆転に成功。GKノア・アトゥボルのミスをペイチノビッチが見逃さず、自ら逆転弾を沈める。直後には鈴木にビッグチャンスが訪れるも、ゴール至近距離からのシュートはDFサエル・クンベディにブロックされてしまう。

 しかし、フライブルクはヘーラーがエリア内で倒されPKを獲得すると、ヴィンツェンツォ・グリフォが決め切り、再び試合を振り出しに戻す。鈴木はその後も果敢に裏抜けを試みるなど、積極的な動きを見せ続ける。

 迎えた69分、なんとペイチノビッチがハットトリックを達成。ヴィマーのヘディングの落としから、GKとの1対1を制した。対するフライブルクは71分、ロングスローからマティアス・ギンターが押し込み、再び同点。3-3の打ち合いとなる。すると、78分に途中出場のデリー・シェアハントが大仕事。マンザンビのアシストからニアサイドを打ち抜き、逆転に成功する。
 
 その後、スコアは動かず、フライブルクが4-3で勝利。鈴木は90+1分まで出場した。 

 ブンデスリーガはここからウィンターブレイクに突入。フライブルクは次戦、2026年1月10日にハンブルクと、ヴォルフスブルクは同日にバイエルンとそれぞれ対戦する。

【スコア】
ヴォルフスブルク 3-4 フライブルク

【得点者】
0-1 5分 フィリップ・トロイ(フライブルク)
1-1 13分 ジェナン・ペイチノビッチ(ヴォルフスブルク)
2-1 49分 ジェナン・ペイチノビッチ(ヴォルフスブルク) 
2-2 56分 ヴィンツェンツォ・グリフォ(PK/フライブルク)
3-2 69分 ジェナン・ペイチノビッチ(ヴォルフスブルク)
3-3 71分 イェンソン・シールト(オウンゴール/フライブルク)
3-4 79分 デリー・シェアハント(フライブルク)

【動画】鈴木唯人が先制点に関与

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