ドルトムントのセバスティアン・ケールSD(スポーツディレクター)が、同クラブのドイツ代表FWカリム・アデイェミに罰金処分を科すと明かした。19日、ドイツメディア『スカイ』などが伝えた。
ドルトムントは19日のブンデスリーガ第15節でボルシアMGと対戦。ユリアン・ブラントおよびマクシミリアン・バイアーの得点で2-0の勝利を収め、暫定2位に浮上した。
しかし、同試合で60分までプレーしたアデイェミは、交代後に不服そうな表情を浮かべ、ベンチでコートを羽織ると、試合途中にも関わらずロッカールームへと歩き出す。その場でケールSDが引き止めてアデイェミはベンチに座ったものの、ケールSDは「彼は罰金を科されることになるだろう」と、同選手を規律違反で罰することを明かした。
というのも、アデイェミは10月のケルン戦でも交代へのフラストレーションからピッチサイドのボトルを投げつけた“前科”があるからだ。「この数週間、チームでこの問題について非常に熱心に話し合ってきた」とケールSDは語り、「私はその反応を見たくないし、監督も、誰もそれを見たくはないだろう」と、チームの士気を下げる行動に釘を刺した。
「正直、交代は完全に正当なものだ。カリムのプレーは良くなかった。結局のところ、監督が下した決定は選手たちが受け入れるべきものである。行動は不適切であり、カリムもそれを理解している」
「選手は不満があるなら、ロッカールームでそれを表明するか、翌日のトレーニングで全力を尽くせばよい」
コヴァチ監督も「今日の彼はよくなかった。交代には正当な理由がある。ハーフタイムに変えることもできたが、変えたくなかった。彼にもう一度チャンスを与えたかった」と語り、「分別を持たなければならない」とアデイェミに苦言を呈した。
現在23歳のアデイェミは、2022年夏にザルツブルクからドルトムントに加入。今季は公式戦22試合の出場で6ゴール3アシストを記録している。しかし、ここ最近はネガティブな話題が先行しており、10月末には違法武器の所持により刑事命令で45万ユーロ(約8300万円)の罰金処分を科せられる事件もあった。コヴァチ監督との関係悪化も噂されており、今冬退団の可能性も指摘されている。
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