川崎Fに谷口栄斗が完全移籍加入! 小学4年生から所属した東京Vとの別れは「悩みに悩んで決断」

 川崎フロンターレは19日、東京ヴェルディよりDF谷口栄斗が完全移籍で加入することをクラブ公式サイトで発表した。

 現在26歳の谷口は小学生から高校生まで東京Vの育成組織に在籍し、国士舘大学に進学。2022年から東京Vのトップチームに加入した。

 初年度からセンターバックの定位置を掴み、公式戦通算133試合に出場。DFリーダーとしてだけでなくセットプレーでの得点源としてもチームに欠かせない存在となり、東京Vが16シーズンぶりのJ1復帰を果たした2024シーズンには、川崎F戦でハットトリックを記録した。今季はJ1で2位となる17試合無失点の立役者となり、2シーズン連続のJ1残留に貢献した。

 谷口が加入する川崎Fは、高井幸大のトッテナム・ホットスパー移籍やセンターバックの負傷者続出によって守備の綻びが目立ち、8位で終えた2025シーズンはリーグワースト3位タイの57失点を記録。ジェジエウの退団や車屋紳太郎の引退もありDFのテコ入れが必須のなか、対人守備力とビルドアップ能力に長けた谷口へ白羽の矢が立った。

 谷口は川崎Fのクラブ公式サイトを通じて、次のようにコメント。新天地での意気込みを示した。

「川崎フロンターレに関わるすべての皆様、初めまして! 東京ヴェルディから加入します、谷口栄斗(ひろと)です! 偉大なクラブの一員になれたことを非常にうれしく思います。クラブの目標達成に向け、妥協することなく、すべてを出し切ります。良いお年を!」

 また、育成組織から長く在籍した東京Vからの退団については、同クラブの公式サイトを通じて次のようにコメントした。

「この度、川崎フロンターレに移籍することになりました。悩みに悩んで決断しました。ヴェルディは大好きなクラブで感謝しかありません。ただ僕に残された時間は多くはありません。この先のサッカー人生で、シャーレを掲げたい、その先の景色が見たいという目標を持っています。年齢と共に時間がなくなる中、自分の目標のために勝負をしたいと思い、決断しました」

「ヴェルディは大きな可能性を秘めたクラブです。だからこそ身体を投げ出し、全力で戦い抜いてきました。自分に正直に生きたい」

「小学4年生でこのクラブに入り、サッカーの楽しさ、この世界の厳しさを学び、1人の人間としてもヴェルディでのサッカーを通して成長させて頂きました。ユースから直接トップ昇格が出来ず、国士舘大学を経てまたこのクラブにプロ選手として帰って来れたこと、この世界に飛び込ませて頂けるチャンスを与えてくださった故 大澤先生、永井さんに大きな感謝を伝えたいです。そして小学生でこのクラブに出会わせてくれた家族にも感謝したいです」

「いつサッカーが出来なくなるかわからないこの世界、短いサッカー人生でヴェルディをJ1に戻せたこと、あの瞬間をピッチの上で迎えられたこと、ヴェルディを背負って戦えたことが本当に夢のようで、最高の瞬間でした。ヴェルディで過ごした時間は自分にとって大切な大切な時間で何にも変えることの出来ない特別なものです」

「どんな時も声を枯らす事なく応援、サポートしてくださったファン・サポーターの皆さん。皆さんと共にJ1に戻れて幸せでした」

「甘かった自分にこの世界の厳しさを叩きこみ、この世界で生きるんだ、とより一層の覚悟を芽生えさせてくれた、城福さん。高いレベルで指導、要求してくださった、和田さん、森下さん。本当に感謝しています」

「そしてアカデミー時代からヴェルディで関わって頂いた全ての皆さまにも感謝したいです。アカデミー時代から合わせて13年間、本当にお世話になりました」

「ありがとう、ヴェルディ。 谷口栄斗」

【動画】DF谷口栄斗、2024年の川崎F戦でハットトリック達成

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