夜を徹して神楽舞う 宮崎県西都市

 宮崎県西都市の銀鏡(しろみ)神社で14日夜から15日午後にかけ、神楽が奉納された。冷え込みの厳しい寒空の下、銀鏡神楽保存会や宮司らが白い息を吐きながら夜を徹して神々へ舞をささげた。
 銀鏡神楽は1977年に国の無形重要民族文化財に指定。その後、周辺地域の神楽も加わり、「米良(めら)の神楽」の名称で指定されている。
 祭神や古事記などを題材とする33種の演目から成る。かまどや炎を表現した「火の神舞い」、イノシシ猟の様子を演じた「ししとぎり」など、山村の生活と狩猟文化を色濃く反映している。【もぎたて便】

〔写真説明〕奉納された銀鏡神楽=14日、宮崎県西都市