妻のコーヒーはダメでも自分はお弁当…“節約”を押しつける夫の矛盾にざわつく心【宝くじで3億円当たりました Vol.27】

■これまでのあらすじ
夫の心ない言葉に疲れ切っていた妻は、ひそかに買った宝くじが3億円当選していると知り、このお金は絶対に夫に渡さないと誓う。お茶会を楽しんでいた妻の姿を偶然見た夫は、帰宅後にレシートを出すよう要求する。しかしレシートが見当たらず動揺する妻に、夫は「探しに行けよ」と言い放つ。探しても見つからないと悟った妻は、同じ内容のレシートを持つママ友に助けを求めることに。快く応じてくれたママ友に救われ帰宅するが、たった270円のために人を巻き込み、時間も労力も費やしたことを思うと、どうしてもやりきれない気持ちがこみ上げる。帰宅すると、空になった弁当の容器が目に入り…。

■腑に落ちない理不尽さが胸に広がる

■人には270円のコーヒー代を責め立てておきながら…

■息子に声をかけられ我に返ると――

夫が食べたのであろう空の弁当箱がテーブルに残され、レシートには弁当が二つ分だけ。そこに妻の分がないことに、胸の奥に言いようのない気持ちが広がります。

たった270円のコーヒー代には厳しいのに、自分の1000円の弁当は平然と買う――節約節約とうるさく言う夫はいったい何なんだろう、とモヤモヤが膨らんでいきました。

そんなとき、息子の「お母さん」の声でハッと我に返ります。

見ると息子は、自分のお弁当を半分残して「お母さんの分、取っておいたよ」と差し出してくれたのです…!

▶︎次回 Vol.28 「お母さんは夕飯いらないって」冷たい夫に心が凍る◀︎前回 Vol.26 たった270円のために…コーヒー代を夫に証明するばかみたいな徒労【全話読む】 宝くじで3億円当たりました夫からの愛を疑ったことなんてなかったのに…波乱の予感!?【優しい夫とその同僚】「整った空間で暮らしたい」夫のこだわりが育児中の妻を追い詰める【家族より整った部屋が大事?】