渋野日向子らに刺激受けた“個性派ブロンド” 来季新人・佐田山鈴樺がQTで存在感

<JLPGAファイナルQT 初日◇2日◇宍戸ヒルズカントリークラブ 東コース(茨城県)◇6418ヤード・パー72>

今年のプロテストを突破した22人のうち11人がファイナルQTに参戦。その中で最上位となる6アンダー・2位タイ発進を決めたのが、25歳の佐田山鈴樺(さだやま・すずか)だった。

本人は「調子はそんなに良くない」と話すが、スコアカードは6バーディと内容十分。後半14番で段下から10メートルを沈めるなど、パッティングが大きくスコアに貢献した。

佐田山は岡山県出身。広島の広島国際学院高で腕を磨き、7度目の挑戦でプロテスト合格をつかみとった。「長かったですね。2次で落ちるのが普通みたいな感じになっちゃってて。せっかくやから、このチャンスに通りたいって気持ちしかなかったですね」。初の最終プロテストながら、合格率2.9%の狭き門を突破した。

その成長の礎にあるのが、地元の先輩たちの存在だ。高校の2学年先輩には米ツアーで戦う金谷拓実がおり、アマ時代からプロの舞台に立つ姿に刺激を受けてきた。

さらに同郷の渋野日向子とは中学時代に練習ラウンドをともにする機会が多かったという。2019年の「AIG全英女子オープン」で渋野が優勝した際は、「(当時は研修生として)キャディをしていましたけど、キャディ室でずっと見ていました(笑)」と振り返る。

25歳という女子ゴルフ界では遅咲きのプロ入りだが、QTを上位で抜ければ来季前半戦の出場権を得られ、ライバルとの差を一気に縮めるチャンスとなる。「一打一打に集中して、必死に頑張ります」と上位維持を誓った。

なお、98期生の中でもひときわ目立つブロンドヘアについては、「いろんな色を入れているんですけど、もう色落ちで金髪になっているだけ」と笑う。「最近はミルクティーみたいな感じで、少しピンクを入れた」そうだ。

このファイナルQTを突破した暁には、プレーだけでなく、その個性あるヘアカラーでも注目を集める存在になりそうだ。

【プロテスト突破選手の初日成績】
佐田山鈴樺(-6:2位)
藤本愛菜(-5:4位)
ジ・ユアイ(-3:13位)
伊藤愛華(-2:25位)
前多愛(-2:25位)
肥後莉音(-2:25位)
鳴川愛里(-2:25位)
倉林紅(-2:25位)
松原柊亜(+1:73位)
田村萌来美(+1:73位)
千田萌花(+2:83位)

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