J3・JFL入れ替え戦が行われ、JFLの2位レイラック滋賀が2戦合計スコア4-3でJ3最下位のアスルクラロ沼津を破った。
14日の第2戦では滋賀が先制した直後に追いつかれたが、後半に沼津が2人の退場者を出したこともあり、1-1のドローで終了。第1戦のアドバンテージを生かした滋賀が初のJリーグ参入を決め、沼津はJリーグ会員資格を喪失して10年ぶりにJFLへ戻ることになった。
J3・JFL入れ替え戦は2023シーズンから設けられた。しかし、パンドラの箱が開いた1年目は、Jリーグライセンス未保有のHonda FCとブリオベッカ浦安・市川がJFLの1位と2位を独占したため、入れ替え戦は開催されなかった。
2024年は高知ユナイテッドSCがJFLを2位で終えて、J3を19位で終えたY.S.C.C.横浜との入れ替え戦が実現。高知が1勝1分で県勢史上初のJリーグ昇格を決めた。
今季は“Jリーグへの門番”ことHonda FCがJFLを制したため、J3最下位の沼津は自動降格を回避。しかし、沼津は残留のチャンスを掴めず、滋賀県勢初のJリーグクラブが誕生した。
これでJリーグにクラブを送り出したことのある都道府県は、滋賀県が43県目となる。ただ、2024年のJ3を最下位を終えたいわてグルージャ盛岡が1年での返り咲きに失敗したことで、2026年のJリーグは60クラブ中、42都道府県からクラブチームが参加する。
Jリーグ未経験は福井県、三重県、和歌山県、島根県の4県となった。Jリーグに最も近いのは、2025年のJFLを7位で終えたヴィアティン三重。アルテリーヴォ和歌山は地域チャンピオンズリーグ敗退で惜しくもJFL昇格ならず、来季も関西1部リーグで戦う。また、福井県では福井ユナイテッドFC(北信越1部)が、島根県ではベルガロッソいわみ(中国)が県勢最上位リーグに位置している。
【動画】レイラック滋賀が入れ替え戦を制す!